こんにちは、O型建築士です。
今日は久しぶりに住宅会社で働く営業マンシリーズをお送りします。
今日のテーマは「土地のことをよく知らない住宅営業」についてです。ここ数年、良い住宅営業とお客さんに迷惑をかける住宅営業の違いをよく目にするのですが、お客さんにかなり迷惑をかけるのが今回の「土地のことを知らない住宅営業」です。
この住宅営業マンが担当になってしまうと、後々かなりのストレスになってしまいます。今日は、そんな「土地のことをよく知らない住宅営業」の特徴とその対応方法についてお送りします。
土地のことを知らない住宅営業マンの特徴
それでは、田中さんに土地のことをよく知らない営業マンを体験してもらいましょう。
土地のことをよく知らない営業マンは、土地のことについてほとんど話をしません。
通常は、まずは土地を確認して家を建てるのに必要な予算取りをした資金計画書をつくります。
その後・・、
田中さんの土地に水道が引き込まれていないことが判明しました。
こうして、徐々に必要なお金が増えていきます。
さらには下水道とつながっていない事が工事中に判明・・。
土地のことを知らない住宅営業は、家を建てるのに何が必要かがよく分かっていません。結構行き当たりばったりって事が多いので、インフラの手配をしていなくて工事が遅れることがよくあります。
そんなバカなと思われるでしょうが、これが結構有るんです。
さらには・・・。
外構というのは、土地の形、土地の大きさや形状、道路や隣地との高低差によって大きく変わってきます。そのため土地に合わせた予算取りが必要になってきます。そのため、最低限の予算取りしかしない住宅営業マンが担当だと、必ず最後に予算がオーバーします。
その結果。
いかがでしたでしょうか?土地のことをよく知らない営業マンが担当だと、いろんな問題があとで起こってきます。特に必要なお金がどんどん膨らんでいくのは、かなりのストレスですね。
それではこんなことにならないために、土地のことをよく知らない住宅営業かどうかを見分ける方法について見ていきましょう。
土地のことをよく知らない住宅営業を見分ける方法
家を建てる土地のメリットとデメリットを聞いてみる
まずは家を建てる土地のメリットとデメリットを聞いてみてください。もちろん、お客さんの土地のデメリットをたくさん上げる住宅営業はあまりいないでしょうが、お金が必要になったり本当に注意した方がいいポイントは、土地の事を理解していれば必ず教えてくれます。後々問題になることが分かっているからです。
このメリット、デメリットを適当に流す住宅営業は要注意です。
資金計画書をよく説明してもらう
資金計画書には、必ず「土地」の項目がのっています。この「土地」の項目を詳しく説明してもらうと土地のことを良く理解しているのかどうか分かります。うやむやな説明や予算取りが一切無い場合は注意が必要です。
他社の資金計画と比べてみる
それでも心配な方は、他の住宅会社の資金計画書と比べてみるのも1つの方法です。資金計画書の「土地」の項目を比べてみて、一方で予算取りされているのに一方で予算取りされていない項目があれば、土地のことをよく分かっていない住宅営業である可能性があります。
まとめ
住宅営業マンの中には、家のことは詳しいけども土地のことはよく知らない営業マンというのがたまにいます。土地のことをよく知らない営業マンが担当だと、あとで土地に関するいろんな問題が起こってきて、必要な予算や工期にまで影響してくる事があります。
私の本職は建築士ですが、不動産屋と間違われるくらい土地の事をテーマにした記事を書いているのは、それだけ土地と家は切っても切れない関係だからです。そのため、「土地だけ詳しい」、「家だけ詳しい」という住宅営業と建築士はどこかバランスが悪い家しかつくる事ができません。良い家をつくるためには、土地も家もどちらも詳しいパートナーと家をつくる必要があるのです。
次回は、私が実際に体験した「土地を知らない住宅営業」についてお送りしますね。
では。
住宅営業についてはこちらも参考にどうぞ。
家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。
→土地探しから始める人のための、失敗しない土地の購入方法【絶対保存版】
→家を建てる前に必ず知っておきたい理想の家を建てる方法【絶対保存版】
建築士が教える今日の問題解決
土地のことをよく知らない住宅営業は何が問題なの?
- 土地に関する問題が後々起こってくる。
- 土地の問題として、お金や工期に影響を与える。
- 良い家をつくるためには、家と土地、それぞれの知識が必要。