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その家具と家電、家の中にちゃんと入りますか?

いつも間取り診断をご依頼いただきありがとうございます。

これまでかなりの数の間取り診断をさせていただいていますが、最近気になるのが「この家、家具や家電を搬入するのは大変そう」という間取りをちょくちょく見かけることです。

 

家の間取りに夢中になっていると、ソファやベッドなどの大型家具や、冷蔵庫、洗濯機などの大型家電の搬入経路が意外と見落としがちになってしまうんですね。

搬入経路が確保されていないと、家具や家電を設置することができなくなってしまったり、余計な手間が必要になってしまいます。

今回は、そんな家具や家電の搬入経路についてお話したいと思います。

家具や家電が入らない!

引越し

家が完成して引越しも順調。

あとは新しく買った家具と家電が入るだけ。

荷物が届いて、いざ搬入しようとすると・・、入らないっ!!

 

これはかなり困りますよね。

家電が無いと1日や2日ならなんとかなりますが、何日も続くと生活に支障が出てきてしまいます。

最悪の場合、家具が外で一夜を明かすなんてことも・・。

 

笑い話のようですが、搬入経路を事前にチェックしていないと、こんなことが普通に起こり得ます。

家具や家電を入れるのがあらかじめ大変だということが分かっていれば、前もって段取りをすることができるので、少なくとも引越しの時に分かるのではなく、事前には知っていたいですよね。

 

でも、搬入経路は設計者も気にしていないことがちょくちょくあり、間取りの段階でチェックしておくのが重要となってきます。

では、どのあたりをチェックすればいいのでしょうか?

家具、家電の搬入経路

搬入経路

基本的に、家具や家電は玄関の扉から入れることになります。

そのため、まずは玄関の扉から入る物なのかというのが1番のチェックポイントになってきます。

大概の物は入りますが、高さが高めの大型のテーブルや作業台なんかだと、玄関に入らないということも有り得るんですね。

(ちなみに、戸建ての家は玄関から入らなくても何とかなりますが、マンションだとかなりキツいです)

 

家具は組み立て式と完成品がそのまま納入される場合がありますが、完成品が届く場合は結構場所をとるので要注意なんですね。

 

玄関ドアが両開きにできる広めの玄関ドアなら安心ですが、そうとばかりも言っていられません。

玄関から入らないとなると、次は窓から搬入することになります。

大きめの引違い戸があれば、そこから家具や家電を搬入できるので、玄関が小さめでもまず大丈夫です。

注意点としては、防犯のために小さい窓しか付けない場合なんかは、玄関から入れるしかないので注意が必要になってくるんですね。

家の防犯はどうすればいい?7つのオススメ防犯対策

 

その他に多い例として、2階に大きな家具や家電を置くケースです。

この場合の一番の難関は階段。

特に回り階段は搬入するのが難しく、冷蔵庫や洗濯機が運べないなんてことが普通に起こります。

 

そうなると、どこから搬入すればいいんでしょうか。

今度はバルコニーへ吊上げて搬入する必要が出てくるんですね。

(物は入れられますが、普通に搬入できないので設置費用が高くなってしまうというデメリットもあります)

 

さらには、搬入に手頃なバルコニーが無い場合なんかだと大変です。

そんな時は専門業者に依頼する必要があり、さらに費用や手間がかかるようになってしまうんですね。

搬入経路を確保するオススメの方法

広い階段

家具や家電が搬入できないケースは、2階に大きな家具や家電を入れる時によく見られます。

特に階段の回り部分が影響して搬入できないということがとても多いんですね。

そのため、将来的に大きな家具や家電を搬入する予定の場合、あらかじめ幅広の階段にしておいたり、回り階段ではなく直線階段しておくのが効果的です。

階段にはどんな種類がある?知っておきたい階段の4つの形

 

特に、2階リビングの時なんかは階段をよく使うので、使いやすい階段というのはかなり重宝します。

階段が使いづらいと、家電を買い替えるのに毎回「家にこれ入るかな?」となるのも意外にストレスになってしまうんですね。

 

階段を調整する場合、間取りの最終段階で階段の大きさを変えるのは色んなところに影響が出てくるので、最初の段階で階段をゆったりつくっておくのがオススメです。

 

大きな家具、家電を入れる予定がある場合や2階リビングの時は、間取りを確定する前にぜひ一度、搬入経路があるかどうか確認してみてくださいね。

まとめ

今回は意外に忘れがちな、家具や家電の搬入経路についてお伝えしました。

家が出来て、さぁこれから新生活という時に家具や家電が入らないのが分かるというのは、結構寂しいものです。

そうならないように、物の搬入経路がある間取りにしてくださいね。

では。

 

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建築士が教える今日の問題解決

家具や家電の搬入で気をつけることって何?

  • 階段は物を運びやすい形状か、広めにつくると安心。
  • 2階に吊上げて搬入という方法もあるが、費用がかかる。
  • 窓は、少なくとも1つは大きい窓があると物の搬入に便利。
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O型建築士

地域の工務店で1,500万円〜5,000万円の物件を年間20棟ほど携わる建築士。 家の設計の他、 工務店に向けた設計セミナーを開催。 今までに訪れた工務店の数は200を超える。 趣味は工務店と温泉巡り。 一緒に素敵な家を建てていきましょう! プロフィール詳細はこちら

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