今考えておきたい、地震のための4つの家具対策

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みなさんこんにちは。ed-commons小林です。

ここ数年、3月になるとTVや新聞で騒がれる話題があります。

それは「地震」のこと。

今年は東日本大震災から5年目にあたる節目の年となりますが、この時期になると防災に関する情報がちらほらと聞こえてきます。

 

いつ来るかわからない震災に対する備えの一つとして「家具転(かぐてん)」という言葉があるのはご存知でしょうか?

家具転(かぐてん)とは、家具類の転倒、落下、移動防止対策のことです。

今日は、この地震の時に人を守るために大切な家具転についてお伝えします。

意外と多い、家具が原因の二次災害

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東京消防庁によると、2011年の東日本大震災の際、東京都内では32件の火災が発生しました。

その原因の多くが、家具類の転倒・落下・移動によるものだった事は意外と知られていません。

 

どういうことかというと、

本棚が倒れ、本が電気ストーブに落下し出火した、

電気スタンドが倒れ、布団に接触し出火した などなど。

 

また、家具が転倒したり落下することで怪我のリスクも高くなります。

2004年に起きた新潟県中越地震の際の怪我の原因をみてみると、実に41%が家具類の転倒・落下・移動によるものでトップでした。

 

直接家具が身体に当たって下敷きになった、つまずいて転んだ、家具のガラス部分が割れて飛び散って手を切った、など・・、

普段、考えられないことが起きて思わぬ所で怪我をする人は多いんですね。

 

ちなみに、他の怪我の原因を調べてみますと、

本人の転倒・落下等 29%

倒壊家屋の下敷き 6%

火傷 3%

不明 6%

その他 15%

とあります。こうみると、家具による怪我が非常に多いことがわかりますね。

 

また、部屋の出入り口付近に家具を置き、家具の転倒や移動で出口が塞がれ部屋から出られなくなってしまう人も・・。

地震の後に火災が起きるリスクが高いことからも、避難経路が絶たれるようなことはさけたいですね。

 

火災、けが、避難障害。これらは家具転対策をしていなかった時に起こる主な3つのリスクです。

こうしてみると、住宅の中での家具や収納の安全対策が非常に重要なことがわかります。

間取りを考える際、持ち込みの家具や収納の位置や形状についても考えておくのが重要なんですね。

今考えておきたい、地震の時のため家具転対策

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家具転は工夫次第である程度は防ぐことができます。

それでは、手軽にできる家具転対策をお伝えしていきますね。

 

家具の配置を工夫する

先ほども触れましたが、家具の配置を配慮することで防げる事故があります。

特に、以下は注意が必要です。

  • 通路や出口、寝室には家具類を置かないようにする
  • 万一家具が倒れてきた際、ベッドの上に転倒しないような位置に配置する

 

倒れてきた時に人にぶつかったり、外に出るための脱出経路を塞がないことがポイントなんですね。

 

家具を建築に固定する

家具転を防止するのに一番効果の高い家具転器具は、家具と壁・天井をネジで固定するもの(L型金具等)です。

ただし、家具と天井に十分な強度が必要な場合もありますので、必要に応じて、壁や天井に下地材をいれてもらうようにしてくださいね。

また、必ずしも固定の場所を決めていない場合や壁に穴を空けるのが難しい場合、ストッパー式器具とポール式を2つ組み合わせるとL型金具に匹敵すると言われています。

 

扉に耐震ラッチなどのストッパーを付ける

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出典:http://www.d-kuru.com/product/1608

食器棚等で左右に大きく開閉するような開き扉(観音扉)等ですと、地震の際に扉が全開して中の食器類が滑り落ちてくる危険があります。

大手メーカーの食器戸棚では、耐震ラッチと呼ばれるストッパーがオプションで存在しています。

扉が閉まっている際に地震の揺れを感知すると自動的にロックがかかり開かないようにするものですね。

しかし全てのメーカーの戸棚に耐震ラッチが付いている訳ではありませんので、耐震ラッチが付いているかどうか確認するようにしましょう。オプションでつけられる所もあります。

 

また、開き扉だけでなく、引き出しの開閉をロックするタイプもあります。

造作で収納を作る際にも、こうしたパーツを使って耐震面を相談されると良いですね。

 

感震ブレーカーで震災時の火災を防ぐ

地震の二次災害で怖いのは、火災。地震後に通電した家電製品から不用意な出火が起こらぬよう、家庭内の通電自体を止めてしまう感震ブレーカー設置なども家具転の一つです。

地域によっては、助成金等で普及を奨励している所も有りますので、調べてみるのもいいですね。

 

感震ブレーカーは、主に次の種類のものがあります。

・分電盤タイプ

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出典:http://www2.panasonic.biz/es/densetsu/denro/compact21/earthquake.html

各住宅には、通常、分電盤とよばれる、屋内の電気配線をコントロールしている壁掛けのボックスが付きます。(二世帯住宅では2個つけるご家庭もあります)

分電盤といってピンとこない方には、「ブレーカーが落ちて電気が使えなくなった時にスイッチをあげて通電を復活させるボックスですよ」というと皆さん「ああ!」とご理解いただける、アレです。

 

この分電盤に、一定の震度を感知して電気を遮断する機能が付いたものが感震ブレーカー付き分電盤で、地震を感知すると全ての電気が遮断されます。通常の分電盤より少々お値段も高く、電気工事が必要です。

しかし、自動で通電をストップさせてしまうため、ご家庭で24時間体制の医療機器を使用されている場合などは、万一の人体への影響等も考えられます。

医療機器を使用されている方で設置をご検討される場合は、医師などに十分確認するようにしてくださいね。

 

・簡易タイプ

lintec出典:http://www.lintec21.com/service/office/GV-SB1.html

分電盤のスイッチに接続するもので、揺れを感知した際に、おもり玉の落下やバネの作用でブレーカーのスイッチをOFFにします。

比較的安価なものが多く、工事不要です。

 

・コンセントタイプ

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ある特定のコンセントの通電を遮断させるためのアイテムです。

家庭のコンセントに差し込むタイプと、既存のコンセントと取り替えて埋め込むタイプ(要電気工事)があります。

万一に備え、ご高齢者の室内のコンセントや、電気ストーブ用のコンセントに取り付ける事が多いですね。

 

まとめ

それでは本日のまとめです。

  • 家具転とは、家具類の転倒、落下、移動防止対策のこと
  • 家具転対策を施す事で、震災時の火災、けが、避難障害のリスクを減らせる
  • 家を建てる前こそ、家具転対策を考えておく

 

いかがでしたでしょうか。ぜひ地震対策のご参考にしていただければと思います。

備えあれば憂いなし、安心で安全な家づくりをしていきましょうね。