こんにちは、O型建築士です。
今回は、家づくりの流れシリーズの最終回。
工事着工から引渡しまで見ていきましょう。
家の工事をする時のイベント
工事の際の、大きなイベントはこちらです。
①地鎮祭
②上棟式
③引渡し
上記の3つが主なイベントになってきます。
それでは1つずつ見ていきましょう。
地鎮祭
地鎮祭とは、家の工事を始める前に土地の神様に工事の無事と安全を祈願する儀式です。
「神式」や「仏式」など信仰によっても違うので、信仰を大切にするご家庭は確認してくださいね。
また、地鎮祭の際に、建物の配置の確認を行う場合もあります。
地鎮祭は必ず行わないといけないという訳ではなく、だいたい7割くらいの方が地鎮祭をされています。(O型建築士調べ)
地鎮祭の時の費用は、大体3万円〜4万円ほど。依頼する神社さんによっても金額が違います。
お供え物は別に用意しないといけない場合もよくあるので、地鎮祭を行う場合は必ず確認してくださいね。
中には神主さんの送迎も必要なんて神社も・・。
地鎮祭をよくやっている神社さんかどうかで、どれだけ段取りが必要かが変わってくることが多いです。
どこに依頼するかは、土地の神さまを奉っている神社さんか、住宅会社がよく利用している神社さん、日頃懇意にしている神社さんのどれかに依頼することがほとんどです。
上棟式
着工後、約1ヶ月ほどすると行われる行事が「上棟式」です。
上棟式は、家の工事中と家が出来てからも建物が無事であることを願って行われる儀式で、建物の柱、棟、梁、など建物の骨組み(基本構造)が完成した時に行われます。
ちなみに建物の骨組みはかなり大きい家でない限り、朝から始まって夕方には終わらせます。基礎工事を担当した職人や大工仲間が集まって一気につくってしまうんですね。(骨組みができる日を上棟日と呼びます)
そのため、屋根まで作ってしまえば、雨が降っても平気という訳です。
話を上棟式に戻しましょう。
上棟式では、職人さんと顔合わせや食事会を行う事が多く、まれに餅まきなどを行う場合もあります。
(今は飲酒運転の問題で、昔ほど上棟式は見なくなりました)
ご祝儀やお酒などの差し入れをするお施主さんもいます。
ご祝儀の目安としては、大工の頭領や基礎の頭は¥10,000〜。その他の職人は¥5,000〜 くらいが目安です。
引渡し
最後に、「③建物の引渡し」です。
建物の引渡しの前には施主検査が行われ、傷や不具合の修正した後にいよいよ家が引渡されます。
引渡し前は、残金の清算や引越の準備、登記などやらなければ行けない事がたくさん出てきますので、あらかじめ工事会社に予定を確認しておくと急遽会社を休まないといけない等のトラブルを回避する事ができます。
段取りの悪い営業マンもいますので、早めに確認するのをホントおすすめします。急に休みとってくれって・・、そんなすぐ休めるかい!(段取りの悪い営業マンに当たった時のお客さんの声を代弁しています)
まとめ
着工〜引渡しまで、早い会社だと3ヶ月ほど。
時間がかかる会社だと半年ほどと、会社や工事、規模によって差がでてきますので、学校の関係でいつまでに引越さないといけない等は会社を決める段階で確認しておく事をおススメします。
ここまで、家づくりを思い立った日から引渡しまでの流れを順に見てきました。
家づくりは、時間がかかるものです。
せっかくなので、その時間が楽しいものにしたいですね。
では。
引越し1ヶ月前にやらないといけない事をまとめていますので、参考にしてください。
→転居の手続き一覧。新しい家に引越しする時に必要な8つの事。
こんな人達が、あなたの家のお手伝いをします。
→工務店で働く人たち。私たちがあなたの家づくりのお手伝いをします。
こちらも家づくりの参考にしてください。
家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。
→土地探しから始める人のための、失敗しない土地の購入方法【絶対保存版】
→家を建てる前に必ず知っておきたい理想の家を建てる方法【絶対保存版】
建築士が教える今日の問題解決
建物の着工から引渡しまで、何をしたらいいか分からない
- 着工から引渡しまでにある大きなイベントは3つ。
- 地鎮祭:着工前に工事の無事と安全を祈願する。
- 上棟式:無事建物ができることを祈願する。施主が職人をもてなす「お祝い」の意味もある。
- 引渡し:家の完成です。引渡前はやることが増えるので段取りが重要。
- 工事の期間は3ヶ月〜半年くらいが多い。