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2階リビングが合う土地、合わない土地

こんにちは、O型建築士です。

前回、「2階リビングが合う人、合わない人」というテーマで、2階リビングの家を建てても大丈夫な人、考え直した方がいい人についてお送りしました。

今回は、土地をテーマに「2階リビング」の家が合う土地、止めておいた方がいい土地についてお送りします。

2階リビングが合う人、合わない人

2階リビングと土地の相性

土地の相性

「2階リビング」の家を建てようと思う場合、土地の立地・形状・広さによって「2階リビング」との相性が違ってきます。

土地によって、「2階リビングを建てるためにある土地」 〜 「リビングは1階でも2階でも好きなように建てられる土地」 〜 「2階リビングは止めるべき土地」 というように合う合わないがあります。

それではまず、「2階リビング」が合う土地について見ていきましょう。

2階リビングが合う土地

2階リビング 土地

「2階リビング」が合う土地。それは、土地のすぐ周りに家が建っていて1階が間違いなく暗くなりそうな土地です。(上の図参照)

さらに、土地が狭く庭をとれない場合なんかは、まさに2階リビングの家を建てるための土地です。(都市部では3階建ての家も含みます。)反対に、そんな土地に1階にリビングをつくれば、日中も薄暗い家が完成するのが目に見えています。

そのため薄暗いリビングが好きという人以外は、リビングを2階に持っていくのが賢明です。それでもリビングは1階が良いという方は、その土地をあきらめてもっと1階リビングにあった土地に家を建てるという選択があります。

補足として、南側道路の土地の場合だけ、周りに家が建っていても1階リビングでも何とか明かりを確保する事ができます。その場合、道路の幅が重要となり、道路の幅が狭いと暗いリビングになる可能性が高くなります。

それでは、次に「2階リビング」の家を建てない方が良い土地を見てみましょう。

2階リビングが合わない土地

広い土地

「2階リビング」が合わない土地とは、先ほどの土地とは正反対に、土地のすぐ周りに家や建物が建っていない土地です。(上の図参照)

さらに、庭も広く取れそうな土地なんかは、「2階リビング」の家を建てない方がいい土地の代表格です。

なぜなら、家に入る光を遮るものが周りにないので、「2階リビング」にしなくても十分明るい家にすることができます。そのため、「2階リビング」にして、明るさをわざわざ確保する必要が無くなります。

さらに、庭が広いのであれば、リビングが1階にある方がはるかに有効活用できます。反対に、「2階リビング」で広い庭があると、気を抜けばすぐに荒れ果てた庭となってしまいます。使わない庭を手入れするのは、相当な手間になってしまうからです。

このような理由のため、周りに何も建って無いうえに広い土地は「2階リビング」にはまったく向かない土地と言えます。

それでも、「2階リビング」にしたい方もいるかと思います。とにかく「眺めが良い家にしたい」、「より開放感がある家にしたい」という場合です。その場合は、庭はできるかぎり雑草が生えない様に、コンクリートを打った駐車場にする、防草シートを敷いた上に砂利敷きにして、庭にかかる労力を極力減らしておく。このような対策をとれば「2階リビング」で眺めの良い家を建てる事もできます。

2階リビングと土地探し

土地探し

以前、私のお客さんで土地探しから始めて家を建てた方がいました。その方は電車をよく使うので、駅まで徒歩圏の土地を中心に土地探しをしていました。土地探しと平行して、営業マンがOBさんの家を案内していたのですが、駅の近くで土地も高く、広い土地は買えないだろうという事で2階リビングの家ばかり案内していました。そのため、「自分たちは2階リビングの家を建てる」とお客さんの中で決まっていきました。

ところが、最終的に購入したのは、かなり広い土地。ちょうどその頃、希望の場所で区画整理が始まり広い土地を手に入れることができたのです。さらに区画整理の際に、隣の家まである程度距離を空けないといけないという決まりのある土地でした。どう考えても1階リビングが合う土地です。

その土地を元に、家の要望をヒアリングさせてもらいました。プランをつくるためです。土地探しの時に決めていたように、2階リビングの家が希望でした。

ところが、要望を聞けば聞くほど1階リビングの方が合う内容です。何度考えても、2階リビングの家ではなく、1階リビングの家を建てるのが正解としか思えませんでした。でも要望は2階リビングの家。

かなり悩みました。私の会社ではプランのプレゼンをする場合、会社のルールとして1プランしか出さない事になっています。でも今回は、例外として1階リビングのプランと2階リビングのプランをつくり、納得してもらった方で進めることにしました。

結果は、無事に1階リビングに決定。何よりも良かったのは、お客さんが1階リビングの方がなぜいいのかを理解してくれて、提案に喜んでくれた事。その後、家が完成し、今でもたまに1階リビングにして良かったと笑い話として出てきます。

このように、これから土地探しをする人は、土地探しの段階で1階リビング、2階リビングと決めるのではなく、選択肢として「2階リビング」が有りか無しかだけ頭に入れて土地を決めるのがベストの選択です。無しの場合は、2階リビングが合う土地を選ばなければいいのですから。

そして、最終的にリビングをどうするかは土地と家の要望のバランスを見ながらプロに任せれば大丈夫です。

皆さんもいい家づくりをしてくださいね。

 

次回、2階リビングについてまとめます。

→【保存版】2階リビングまとめ

では。

 

家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。

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土地探しから始める人のための、失敗しない土地の購入方法【絶対保存版】

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建築士が教える今日の問題解決

2階リビングに合う土地、合わない土地とは?

  • 2階リビングに合う土地と合わない土地がある。
  • 周りに家が建っていて光が入りづらい土地は2階リビングが合う。
  • 周りに建物が少なくて光がよく入る土地は2階リビングに合わない。
  • 土地探しの段階では、1階リビング、2階リビングを決める必要はなく、選択肢として有りか無しかを考えておくと良いです。

 

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O型建築士

地域の工務店で1,500万円〜5,000万円の物件を年間20棟ほど携わる建築士。 家の設計の他、 工務店に向けた設計セミナーを開催。 今までに訪れた工務店の数は200を超える。 趣味は工務店と温泉巡り。 一緒に素敵な家を建てていきましょう! プロフィール詳細はこちら

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