こんにちは、O型建築士です。
早速ですが、皆さん「2階リビング」というのをご存知でしょうか?「2階リビング」とは名前のとおり、2階にリビングがある家の事です。2階にリビングがある事で、家族が一番長い時間を過ごすリビングの環境が良くなり、日当りの悪い土地でも気持ちいいリビングをつくることができます。
実はこの「2階リビング」が合う人、合わない人がいます。皆さんは「2階リビング」が合う人でしょうか?それとも「2階リビング」が合わない人でしょうか?
2階リビング
今では、当たり前のように使われがちな「2階リビング」という言葉ですが、恥ずかしながら私は「2階リビング」という言葉を知ったのは家の事を勉強し始めてからでした。それまでは、私の実家もそうでしたし、リビングは1階にあるのが当たり前だと思っていたので、最初はビックリしたものです。
実際に家を見てみると、2階のほうが日の光が入るので明るく解放感があるリビングとなり、とても気持ちいいリビングだったのを覚えています。一方で1階に寝室などの個室が集まっていて、こちらは寝るだけ、夜に使うだけとかなり割り切った使い方となっていました。これまで知っていた家とかなり違うスタイルの家というのが「2階リビング」の最初の印象でした。
「2階リビング」の家をつくることで、日当りの悪い土地でも気持ちいいリビングがつくれることができ、土地の選択肢がひろげることができます。まさに、都市の住宅環境を向上させてくれる救世主となってくれます。
ですが、「2階リビング」は誰にでも合う万能薬という訳ではありません。合う人、合わない人が存在します。詳しく見ていきましょう。
土の庭で庭いじりがしたい
「2階リビング」が合う人と合わない人の違いは2つあります。
まず1つ目は、「土の庭」が身近に無いとダメかどうかです。「土の庭」が身近にあるというのは、居間の外には庭があり、草履をはいて気軽に庭いじりをしたい人や、庭には木があって木漏れ日を感じながら生活したい・・。など、要は庭が身近にあり、庭いじりをする生活が好きかどうかです。
2階リビングでもバルコニーを広くつくって、そこでガーデニングをするという方法も楽しいものですが、「土の庭」とは少し違うものになってしまいます。「土の庭が欲しい」、「やっぱり家には庭が無いと」という人には「2階リビング」は向いていません。
もちろん、「2階リビング」の家でも1階に庭はつくれますが、ほぼ間違いなく荒れた庭となっていきます。大して見る事もない庭となるので、わざわざ時間をかけて手入れするのが億劫になってしまうからです。
「土の庭」が身近に欲しい人は、戸建ての家で育ち、常に庭が近くにあった人に多い傾向があます。反対にマンションで育った人は、「土の庭」が身近に欲しいという人はあまりいません。みなさんはどちらでしょうか?
生活スタイルに合わせて柔軟な対応が必要
もうひとつ、「2階リビング」が合う人、合わない人の違いに、「将来、家をリフォームする事を含めて柔軟な対応ができるかどうか」がポイントになります。
「2階リビング」でよく不安材料となるのが、将来歳をとった時の不安です。生活のメインの場所であるリビングが2階にあるので、歳をとって足腰が弱くなると普通に生活するのは難しくなってしまいます。
そのような場合、1階で生活が完結できるようにリフォームしたり、家庭用エレベーターをつけて階段を登らずに2階に行けるようにする必要がでてきます。もちろん、家を建てる際にリフォームしやすいように水の配管を通しておいたり、始めからホームエレベーターをつくっておく事もできますが、「2階リビング」では将来の生活スタイルに合わせて柔軟な対応をする必要が極めて高くなります。これらを必要な事として前向きにとらえられるか、手間がかかるからイヤだと思うのかどうか。ここで「2階リビング」が合う、合わないを判断することができます。
皆さんはどうでしょうか?
まとめ
明るく開放的な「2階リビング」の家。「2階リビング」にもメリットとデメリットがありますが、根本的に「2階リビング」が合う人と合わない人がいます。「土の庭で庭いじりがしたい人」、「将来、家の事で手間をかけたくない人」は2階リビングが合わない人です。反対に、この2つにあてはまらない人は「2階リビング」の家も選択肢となる人言えます。皆さんはどちらでしょうか?
次回は人ではなく、「2階リビング」に合う土地、「合わない土地」について見ていきましょう。
では。
家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。
→土地探しから始める人のための、失敗しない土地の購入方法【絶対保存版】
→家を建てる前に必ず知っておきたい理想の家を建てる方法【絶対保存版】
建築士が教える今日の問題解決
2階リビングが合う人、合わない人の違いとは?
- 2階リビングが合う人と合わない人がいます。
- 土の庭で庭いじりがしたいのかどうか。庭いじりがしたい人は2階リビングに合わない人です。
- 将来の生活環境の変化に応じて、リフォームなど柔軟な対応ができるかどうか。手間がかかる事が嫌いな人は2リビングに合わない人です。