営業マンの作る間取りと設計士が作る間取りの違い

SW_Filipp Kozachuk

「設計士の方ではなく、営業マンの方が間取りを作ったり打合せをしたりしているのですが、なかなかシックリいく間取りができません。営業マンの方の間取りで進めて大丈夫なのでしょうか。」

間取り診断をご依頼いただいた読者さんより、このような質問をもらいました。

確かに家の契約までの打合せは営業マン、契約の後の詳細を決める部分を設計士が打合せをするという工務店はよくあります。

 

営業だけでなく設計も担当している営業設計の方と打合せをするならまだいいですが、営業マンの方との打合せだけだと不安に思うこともありますよね。

「あれ?設計士の人は登場しないの?」

これはけっこう不安になる一因でもあります。

 

では、営業マンとの打合せだけで家づくりを進めていいのか。

さらにはその工務店と契約しても良いのか。

今回はこのあたりを踏まえながら、営業マンの作る間取りと設計士が作る間取りの違いについて見ていきましょう。

営業マンと設計士のつくる間取りの違い

間取り

まず、設計士と住宅営業マンの違いとは何でしょうか?

 

一般的に設計士と言うと、間取り図をつくったり細かい図面をつくる人のことを言います。

一方、住宅の営業マンというと、家のこと全般を知っている家づくりの窓口となる人というイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか。

 

どちらかというと、設計士は設計図に特化した専門家であることが多く、営業マンはローンやトーク、契約の知識がメインで、他のことも知っているという人が多いんですね。

 

そのため、ある程度経験をつんだ営業マンであれば一通りの家の知識があるので、間取りをつくることはできます。

(逆に言えば、間取りをつくれない営業マンは住宅の営業に向いていないとも言えます・・)

 

ここで重要になってくるのが、営業マンがつくる間取りのクオリティはどれくらいなのかという点です。

家を建てる方にとってはけっこう重要な情報ですが、このことはどの本やサイトにも書かれていないので謎となっています。

果たして営業マンがつくる間取りはどんな感じなんでしょうか。

 

あくまで私の経験上ですが、「有り」だと思える納得の間取りを作れる営業マンは、10人いれば1人か2人くらい。

その他は「うーん」と唸ってしまうことがほとんどです。

 

その1人か2人の営業マンも、以前に設計をしていたり現場を見ていたりと、住宅営業1本でやってきて満足いく間取りをつくる人はほとんど見たことがありません。

 

では、なぜ営業マンと設計士の間取りはこんなに違うのでしょうか?

 

簡単に言うと、間取りの専門家とそうでない人の違いと言えます。

 

例えば、

「オススメの住宅ローンはどれ?」

と聞かれれば、設計士である私よりも営業マンの方が当然オススメの住宅ローンを知っている可能性が高くなります。

住宅営業マンは住宅ローンについてとても詳しいんですね。

もちろん、必要なことなので私も家づくり全般のことを身につけたり、新しい情報を得るように努力していますが、その人それぞれに合った住宅ローンとなると、やはり営業マンの方に分があります。

 

同じことが間取りにも言えるんですね。

 

その道の専門家なのか。

それとも専門でない人がつくったものなのか。

ここが大きな違いになってくるんですね。

 

これから家を建てようと思っている方は、マイホームデザイナーなどで自分で間取りをつくったりする方もいると思いますが、

営業マンのつくる間取りというのは、家の知識がある人がマイホームデザイナーで家をつくるという感じのことが多いです。

 

もちろん設計士だからと言ってもいろんな職種の人がいますし、誰でも良い間取りをつくれるという訳ではありません。

勝ち負けの問題ではありませんが、やはり専門でない住宅営業マンの間取りには絶対に負ける訳にはいかないというプライドを持った仕事を設計士はしたいですね。

設計士さん次第で、どうしてこんなにも違うの?その理由をお答えします。

危険な間取りの3つの特徴。あなたの設計担当者はこんな人ではないですか?

営業マンが間取りをつくる工務店で契約して大丈夫?

家の契約

営業マンがつくる間取りと、設計士がつくる間取りの違いをご紹介してきましたが、では最初の読者さんの質問にあったように営業マンが間取りをつくる会社で家づくりを進めて大丈夫なのでしょうか。

 

この場合のポイントは2点あります。

あなたがどれだけ家にこだわりがあるのか。

そして、営業マンが信用できそうな人なのか。

この2点が重要になってきます。

 

まず、家に対するこだわりについてですが、家をこだわっていくと間取りはもちろんですが、仕様やおさまりも重要なポイントとなってきます。

間取りは見た目で判断しやすいのでついつい間取りに目がいきがちですが、間取りは家づくりの要素のあくまでも一部なんですね。

そのため最初の間取りの段階で、仕様やおさまりを考慮に入れていないと、後で見積もり額がとんでも無いことになったり、思ったのと違う物ができ上がる可能性がとても高くなってしまいます。

営業マンは間取りの専門家ではないので、この部分はほぼ確実に考慮されることはありません。

その結果、家にこだわりのある方にとっては、住宅営業マンが間取りをつくる住宅会社は相性の良い会社とは言えなくなるんですね。

 

反対に、建売住宅とあまり変わらなくていい、もしくは少しだけ要望を入れれば良いという方にとっては、営業マンが間取りをつくると話が進むのも早いので相性がいいと言えます。

 

次に、営業マンが信用できそうな人なのかについて見てみましょう。

家づくりにおいて必ず言えることですが、家づくりにおいて適当な担当者ほど怖い人はいません。

担当者が適当だと、後々、地雷のように問題が噴出することが確実です。

(これは間違いありません・・)

 

信頼できそうな担当者なら、怪しい部分は事前に設計担当者に確認を取る。

適当な担当者なら、とりあえず何とかなるだろうと話を進めたがる。

このあたりが大きな違いになってきます。

 

それぞれ、あとでどうなるか目で見るよりも明らかですね。

1番迷惑がかかるのがお施主さん、そう「あなた」なんです。

 

営業マンの間取りで家づくりを進めるなら、信頼できる担当者なのかどうか。

ここは必ず押さえておきたいポイントですね。

 

もちろん、住宅営業マンが間取りをつくることはデメリットばかりではありません。

最初から話を聞いている人が間取りを作るので、複雑な間取りならともかく簡単な間取りなら話が早いですし、スピードが早くなるということは無駄な時間の削減やコストカットにもつながってきます。

 

大切なのは、建てたい家とのミスマッチや変な担当者に間取りをつくってもらう確率を下げること。

これが重要なんですね。

営業マンの間取りでシックリいかない時は

upset boy against a wall

では、最初に読者さんからのご質問にあったように、営業マンと間取りの打合せをしていてシックリいかない時はどうすればいいでしょうか。

ケースとしては大きく2つに分けられます。

 

まず1つ目のケースとして、ちゃんとした設計士がいる住宅会社の場合、間取りがシックリこないので早めに担当設計士と打合せしたいことを伝えて、設計士と間取りの打合せをするという方法があります。

間取りでなかなか前に進まない時間というのは不安に思うことが多いですし、時間と労力の大きなロスにも繋がってきますね。

そのため間取りで上手く行かないときは、設計のプロの腕を頼るというのが一番と言えます。

 

次に2つめのケースとして、設計士が図面や申請業務がメインで、設計士が間取りをつくる能力があまり高くない住宅会社というのもあります。

営業マンが主に間取りを考えて、細かい詰めを設計士がするというスタンスをとっている会社ですね。

 

そのような場合、間取りで煮詰まってしまうと間取りをまとめられる人がいないので先に進められないという状況に陥ってしまいます。

下手をすれば、「いついつまでに決めてきてください」と投げっ放しにされることも・・。

その結果、間取りには満足していないけども、先に進めるしかなかったという最悪のパターンになってしまうんですね。

(今回ご相談いただいた方はまさにこのケースで、間取り診断をセーフティネットとしてご利用いただいたんですね)

 

家づくりはどれだけ納得できたかで、家ができた時の満足度は大きく違ってきます。

家づくりに間取り相談は必要?間取り相談をした方がいい人と必要でない人の違い

 

納得できない中での家づくりは失敗の大きな原因なので、必ず避けたいですね。

 

では、どうすればこのような状況を避けられるのでしょうか。

営業マンが間取りをつくることになっている場合、契約前に間取りはほぼ固めてしまって、契約後に後悔のない状況にしてしまうことが重要です。

 

間違っても、「今なら〇〇円値引きする」とか「契約後に間取りを調整できるから」という言葉には、信用できそうな営業マンでも乗らないの方がいいんですね。

契約後で間取りが煮詰まっても、「解約」か「進める」の2択しかありません。

どちらもかなりリスクの高い選択になってしまうんですね。

 

一方、契約前であれば、納得いく間取りができないならその会社を諦めて他の会社にお願いするという選択肢も残ります。

営業マンがメインで間取りをつくる時は、間取りに納得してから家の契約をする。

(納得してから契約するのは普通に重要ですが、営業マンの間取りの時は特に重要です)

これを忘れないでくださいね。

ついに家を契約!注意したい3つのポイント

まとめ

今回は、営業マンと設計士の間取りの違いをメインに、営業マンの間取りで家づくりを進めて大丈夫かどうかについて見てきました。

営業マンのつくる間取りというのは、担当者次第と言うかなり運の部分が大きいという特徴があります。

その運の部分の確率を少しでも高くするために、「家へのこだわり」「信頼できるかどうか」は必ず押さえておきたいですね。

 

「あれ?何か違うな」とか「大丈夫かな?」と思うということは、何か引っ掛かっている部分があるということです。

そんな時は、例え契約を急かされることがあったとしても、あなたが家を建てた時に納得がいくのかどうか。

ここを一度しっかり考えてみてくださいね。

 

どうしても間取りの答えが出なかったり、プロの意見が聞いてみたいという方向けに間取り診断も行っております。

間取りに不安な方や家づくりでの失敗をしたくないという方はお気軽にお問い合わせくださいね。

では。

 

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今日の問題解決

営業マンの作る間取りで打合せを進めて大丈夫?

  • 営業マンで納得いく間取りをつくれる人は10人中1人か2人。
  • 家にこだわるなら設計士が間取りをつくる会社に依頼をしたほうがいい。
  • 営業マン次第で運の要素が大きくなるので、リスクは大きくなる。