工務店というのは、世界にも通用するトップレベルの工務店から、「これで家を建てるの?」というレベルの工務店まで、幅広い技術の工務店がラインナップしています。
まさに、玉石混合の世界なんですね。
人によって求める家のクオリティは違いますが、家を建てるのであれば少なくとも「これで家を建てるの?」というレベルの工務店は誰でも避けたいですね。
今回は、そんな残念な工務店を簡単に見極める方法をお伝えします。
こんな工務店は残念
残念な工務店が必ず持っている特徴。
それは設備を売りにして、設備の話ばかりする工務店のことです。
設備の話といっても、その工務店独自の空調システムや冷暖房システムの話でしたら特に問題ありません。
それがその「工務店の売り」になっていますし、快適に生活するための設備の話なら逆に話を聞きたくなりますね。
では、残念な設備の話をする工務店とはどういう話をするのでしょうか?
それはシステムキッチンやユニットバスなど、どの工務店でも入れられる物を「ウチの会社のキッチンはこれを標準で付けています!!」といった話ばかりする工務店です。
このような工務店は、残念な工務店である可能性が極めて高くなってしまいます。
なぜなら、「会社のウリ」が無いので、設備以外に話す事が無いからなんですね。
もちろん設備も家づくりで大切なポイントではありますが、普通のシステムキッチンやユニットバスなんかはどこの会社でも手に入れられる物です。
良い物を使っていると言っても、オプションとしてプラスαを付けているくらいなので、そんな大したものではないんですね。
そんな、どこでも手に入るものを売りにする工務店は、見ているこっちが悲しくなってきます。
さらに一番避けたいケースとして、家の金額というのは定価が無い物なので、目に見えやすい設備を豪華にして、構造部分など目に見えない部分を安く済ませるという方法をとっている会社もあります。
設備は時間が経つと交換しないといけない消耗品ですが、構造部分は後で交換するのは大変なお金と労力がかかります。
見た目だけ良く見える家をつくってしまうと、「安物買いの銭失い」となってしまうので必ず避けてくださいね。
次に、設備以外に家の特徴を話す事ができない営業マンというのもいます。
このような営業マンは、建売住宅やローコストメーカーから転職してきた営業マンに多く見受けられます。
「会社の売り」が設備しか無い会社で働くことで、その売り方が体に染み込んでいるからなんですね。
私の会社でも、設備のことばかり話してしまう営業マンがたまに入社することがあります。
設備の話をする癖が抜けていないんですね。
その場合、徹底してその癖を直してもらいます。
それだけいろいろと力を入れている工務店にとっては、設備の事しか話せない営業マンというのは困る存在となってしまうんですね。
家を建てたいという方にもっと魅力的でメリットのある事を話して欲しいですから。
それだけ既製品の設備というのは目で見て分かりやすい分、ついつい魅かれてしまいやすいですが、そこで1度立ち止まって考えて欲しいのが、その会社でしか手に入らない物なのかどうかということです。
見た目だけ着飾っているように見える人に魅力を感じないように、広告の載せ方や価格の見せ方だけが上手くて中身が無い家にも魅力はありません。
そんな残念な工務店で家を建てないのが、家づくりで失敗しない第一歩になるんですね。
まとめ
今回は残念な工務店の簡単な見極め方をお伝えしました。
一見はなやかで目につきやすい設備ですが、そればかりを「ウリ」として全面に出している住宅会社や工務店ほど会社の特徴が無く、
皆さんも、もし運悪く残念な工務店に出会ってしまったら、貴重な時間をそれ以上使わないように丁重にお断りをしていただいて、より有効な時間を家づくりに使って下さいね。
では。
家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。
→土地探しから始める人のための、失敗しない土地の購入方法【絶対保存版】
→家を建てる前に必ず知っておきたい理想の家を建てる方法【絶対保存版】
建築士が教える今日の問題解決
残念な工務店を見極める方法
- 設備(既製品の物)を売りにする工務店は、他に「ウリ」が無い可能性が高い。