「縁側のある家をつくりたいんですが、最近縁側のある新しい家をあまり見ません。今の家は縁側をつくることが無くなったのでしょうか?」
読者さんからこのような質問をもらいました。
確かに縁側のある家って最近あまり見ないですよね。
建売住宅ではまず見かけませんし、注文住宅でもそんなに見ることはありません。
では、最近の縁側はどうなっているのでしょうか。
今回は縁側についてご紹介します。
縁側
日本の家というと縁側をイメージする人も多いのではないでしょうか。
日本人なら誰でも知ってる「サザエさん」の家にも縁側がありますし、今も昔もTVのCMで縁側はよく出てきますよね。
縁側に座ってお茶を飲んだり、夏には縁側で花火を見ながらビールを一杯とか(メチャクチャうらやましい)、最近では日本郵政、ゆうちょ銀行、かんぽ生命の上場CMも縁側に人が大勢集まって家族会議をしているCMになってます。
このように縁側は日本の季節を感じるのに最適ですし、縁側は人が集まる不思議な魅力を持っているんですね。
縁側の魅力は、何と言っても家の外と中の中間に縁側があることです。
この家の外とも中とも言えない曖昧な空間のなかで過ごすというのは、家の中にいる安心感と外の開放感を同時に味わうことができます。
やはり、これが縁側が心地いい一番の理由ですね。
風が抜けて気持ちがいい季節なんかは、縁側で昼寝なんかも最高です。
いやー、縁側のある家はうらやましい!
ただ、最近では昔ながらの縁側がある家は少なくなりました。
縁側というと和風なイメージが強い上、リビングを家の南側にもってくることが増えたので、昔のような縁側がある家を見ることが減っているんですね。
その代わりに、ウッドデッキが縁側のような役割を兼ねている家も多くなりました。
上に屋根をかけてあげると縁側とほとんど変わらないので、現代風の縁側とも言えますね。
Photo:http://i-works-project.jp/
このような感じで縁側をつくる方が最近では増えています。
縁側を作る時に大切なこと
では、縁側をつくるにしろ、ウッドデッキで縁側を兼ねるにしろ、縁側を作る時に気をつけたいことは何でしょうか?
それは、縁側自体の雰囲気も大切ですが、縁側から何が見えるのかというのも重要なポイントです。
せっかく縁側をつくったとしてもコンクリートのブロック塀しか見えないとかだと、何かちょっと微妙ですよね。
昔の家の縁側をよく見てみると、縁側の先にキレイに手入れした庭が広がっていたり、少し田舎の方にいくと、目の前に畑や田んぼといった田園風景が広がっていたものです。
やはり縁側から見えるものというのは、縁側の居心地を大きく左右します。
もちろん、現在の住宅でキレイに手入れされた庭がないとダメというのはハードルが高いのも事実ですが、せっかく縁側をつくるなら、居心地がよく人が集まれるような縁側をつくりたいですよね。
それにはもちろん、昔ながらの縁側がある家をつくってもいいですし、縁側を今の住宅に合うようにアレンジした家にするのも洗練されていて素敵ですよね。前者はどちらかというと和風の家。後者は和モダンの家あたりが似合います。
縁側好きな方は、ぜひ好きなスタイルに合わせた縁側をつくってみてはいかがでしょうか。
今まで気付かなかった季節の変化を楽しみながら、日々の生活を過ごせるようになりますよ。
では。
庭についてはこちらを参考にしてください。
家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。
→土地探しから始める人のための、失敗しない土地の購入方法【絶対保存版】
→家を建てる前に必ず知っておきたい理想の家を建てる方法【絶対保存版】
建築士が教える今日の問題解決
最近は縁側のある家って減っている?
- 昔ながらの縁側をつくる家は下っているけども、現代風に縁側をアレンジした家は人気。
- 縁側は、縁側の雰囲気も大事だけども、縁側から見える景色もくつろげる縁側には重要。