あなたの土地が狭くなる?道路のセットバックについて解説します

セットバックアイキャッチ

こんにちは、O型建築士です。

今日は結構好評な、知っておきたい建築用語シリーズをお送りします。

今回のテーマは「セットバック」についてです。皆さんは「セットバック」と言う言葉ご存知でしょうか?「セットバック」とは土地に関係する言葉で、「セットバック」がある物件には土地情報に「セットバック有り」と記載されています。

今回は「家を建てたい田中さん」と「なぜか建築に詳しい喜瀬川さん」にプラスして新キャラも登場してもらいます。

それでは、「セットバック」について詳しく見ていきましょう。

セットバックとは?

家を建てたい 田中さん
こんにちは。今日はセットバックという言葉について教えてください。
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
田中君、なかなか難しい言葉知ってるじゃないの。
家を建てたい 田中さん
不動産屋へ行ったら、「セットバック有り」という物件を勧められたんです。でも「セットバック」の意味が全然分からなくて。
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
またややこしい物件を勧められたのね。一体どこの不動産屋なの?
家を建てたい 田中さん
この不動産屋さんです。
不動産屋の 犬山さん
こんにちは。不動産屋の犬山です。
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
・・・。
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
また微妙な不動産屋につかまったわね。
不動産屋の 犬山さん
ウチはちゃんとした不動産屋やで。
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
・・・。
不動産屋の 犬山さん
紹介したんはこの物件や。ええ物件やで。
セットバック

 

なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
「確かにセットバック有り」の物件ね。
家を建てたい 田中さん
そうなんです。セットバックって何ですか?
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
セットバックの前に予備知識が必要ね。家を建てる場合、幅が4mの道路に面してないといけない事になってるの。でも、道路の幅が4mもない道路も存在するわ。この物件もそうね。
家を建てたい 田中さん
そんな規定があるんですね。
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
そうなの。だから道路の幅が4mに満たない場合は、道路の幅が4mになるように道路から下がった場所まで土地を後退させないと家を建てる許可がおりないようになってるのよ。
家を建てたい 田中さん
家を建てられる場所が減ってしまうんですか!?
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
道路の中心から2mの場所までセットバックしないといけないの。この土地の道路の幅は2mだから道路から1m下がればいいわね。残りの1mは道路の反対側の家がセットバックすることになるわ。まぁ、家を建てる時にセットバックするのが普通だから、いつ道路の幅が4mになるかは不明としか言えないわね。

セットバックの注意点

なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
セットバックする土地にはいくつか注意点があるの。まずは、セットバックした部分は建ぺい率と容積率にも算入されないから、セットバック部分の土地はハナから無かったものとして見た方がいいわね。

 

 

不動産屋の 犬山さん
この土地で言うたら、ここがセットバックの部分や。
セットバック 面積

 

なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
この図面はきっちりしてるわね。セットバック部分と実際に使える面積を分けてあるから分かりやすいわ。たまにセットバック部分が入っているのか入っていないのか分からない表現をしている図面があるから注意してね。
不動産屋の 犬山さん
ウチは信用第一でやっとるから、安心安全やで。
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
その他の注意点として、自分の家の前の道路が狭いってことは、周りの道路も狭い可能性が高いってことね。大きな車に乗っていたり、運転が苦手な人は要注意よ。車がすれ違えないなんて事もあるから。
家を建てたい 田中さん
それ重要ですね。
不動産屋の 犬山さん
さらには、車の出し入れにも注意が必要や。車を駐車場に止めるのに何度も切り返しが必要なんてことになったら大変やろ。車をこすったりする確率も高なるし、タイヤもすぐすり減ってしまうわ。
家を建てたい 田中さん
僕、運転ヘタクソなんですけど・・。
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
だから家は、道路際ギリギリではなくて、少し下がった場所に建てないとダメよ。道路が狭い分、自分の敷地を上手に使って車を出し入れする必要があるわ。これは家の設計者と相談ね。
不動産屋の 犬山さん
せやから、狭い土地でセットバックあったら大変なんや。その点、この土地は広いから大丈夫やで。

 

 

家を建てたい 田中さん
セットバックした部分は、税金も払わないとダメなんですよね?なんか損してる気がするなぁ。
不動産屋の 犬山さん
セットバック部分は固定資産税がかからへん自治体が多いで。道路っていう扱いやな。あとはセットバック部分を寄付できる自治体なんてのもある。その場合、土地の登記費用を出してくれるところもあるから自治体に聞いて見るのがええわ。
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
そこは自治体次第と言えるわね。
家を建てたい 田中さん
セットバックについてよく分かりました。ありがとうございます!!ところで、犬山さんは何でこの土地を僕に勧めるんですか?
不動産屋の 犬山さん
えっ!?
不動産屋の 犬山さん
・・・。
不動産屋の 犬山さん
ウチにはこの物件しか無いねん・・。
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
・・・。

まとめ

今回は「セットバック」についてお送りしました。「セットバック有り」の物件とは、道路が狭いために道路から下がった場所にしか家が建てられない土地のことです。ただ、「セットバック有り」の土地で一番大事なのは、現地を見た時に周りをよく見てみることです。車の出し入れもそうですし、周りの道路の状況もそうです。いつかは道が広くなるかもしれませんが、いつになるかは分かりません。日常の生活で道路の広さがストレスになりそうかどうかをしっかり考えることが、「セットバック有り」の物件を検討する時にはとても重要です。

では。

 

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→土地購入の注意点がたくさん載っている!土地の販売図面の見方を解説します。

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今日の問題解決

セットバックって何?

  • 家を建てる場合、幅が4mの道路に面してないといけない。
  • 家の前の道路が幅4mに満たない場合、道路中心線から2m下がったまで敷地を後退させることをセットバックと言う。
  • セットバックの面積は建ぺい率、容積率に算入できない。
  • セットバックがある土地を購入する場合、車の出し入れや、周囲の道路状況などをよく理解することが重要。