「大手の住宅会社だから安心」
こんな声をたまに聞くことがあります。
特に、年配の方はこのように思う方が多く感じます。
では、本当に大手の住宅会社で家を建てると安心なんでしょうか?
今回は、安心をテーマに住宅会社を見てみましょう。
大手で家を建てれば安心?
ここ最近、連日のようにニュースを賑わせている横浜の杭偽装問題。
この事件を見ていると、大手の会社の物件だからといって安心な訳ではないことは明確です。
最終的には下請けの会社に工事を出すことになるので、ブランド名だけで安心に感じるのは想像に過ぎないんですね。
(さらには、下請けが大手といっても安心できる訳ではないです)
工事は瑕疵が起こることがあるけども、会社の規模が大きいと何かあった時に資金面で体力があるから補償してもらえると思うこともあります。
横浜の杭偽装マンションでは、三井不動産がいち早く保証内容を打ち出したので「やはり大手は安心」と思った方もいるかもしれません。
でも、果たしてそうでしょうか?
横浜の杭偽装マンションで分かったのは、何か大きな問題が起こったとき、自社に与える影響をいかにして小さくするかが一番重要視されているということです。
例えば、大きな瑕疵があって何らかの保証が必要になった場合、本来であれば補償に回せる資金を使って有能な弁護士を多数確保し、補償の金額をいかに少なくするかという方法をとることもできます。
そうなれば個人でいくら頑張っても、結果は高々知れています。
瑕疵を直すのがメインではなく、いかに会社の被害を少なくするのかがメインになってしまうんですね。
特にサラリーマン社長の会社なんかでは、そのような考え方の会社が多いです。
では、規模の大きくない工務店は、瑕疵が合ったときにどうするんでしょうか。
通常であれば、しっかり経営を考えた工務店であれば、何かあった時に対応できるようにメンテナンスや補償費用を利益とは別に内部にストックしています。
簡単に会社が傾かないようにしているんですね。
一方、自転車操業している会社はどう考えても危険です。
安定的に受注が取れているのか重要なんですね。
このように、何か問題があった時の具体的な準備をどうしているか。さらには安定的に受注できている会社なのか確認することの方が、盲目的に「大手は安心」と思い込むより、よほど現実的と言えます。
「大手だから」と言ってそこで思考を停止させるのではなく、個々でどういう取り組みをしているのか知った上で工務店や住宅会社を判断するのが重要なんですね。
このように、工務店を選ぶ時にはイロイロと見るべきポイントがあります。
良い会社を見極めて、良い家をつくっていきましょう!
では。
家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。
→土地探しから始める人のための、失敗しない土地の購入方法【絶対保存版】
→家を建てる前に必ず知っておきたい理想の家を建てる方法【絶対保存版】
建築士が教える今日の問題解決
大手の住宅会社で家を建てると安心?
- 大手の住宅会社で家を建てたからと言って、安心とは関係ない。
- 安心感で選ぶなら、家に対しての取り組みを確認するのが重要。