皆さんは家でパソコンやスマートフォンを使うとき、どうやってネットに繋いでいますか?
10年程前くらいまでは有線でインターネットにつなぐ事がほとんどだったのが、スマートフォンの普及とWi-Fiルーターの性能の向上により、ここ最近ではWi-Fiでネットに接続するのが当たり前になってきました。
家づくりでも必ずネット環境をどうするか確認しますが、Wi-Fiでのネット接続を前提にされる方がほとんどです。
でも、実際にはWi-Fiルーターの種類が多くて、どんなWi-Fiルーターを選べば良いのかよく分からないことも多いですよね。
折角快適にネットを使える環境にあるのに、Wi-Fiルーター選びに失敗して「Wi-Fiの入りが悪いな」とか「Wi-Fiの通信速度が遅い」となってストレスに感じてしまうのはもったいない物です。
そこで今回は、家の中を快適なネット環境にするためにおすすめのWi-FiルーターとWi-Fiルーターの選び方について書きました。
実際に評判の良いWi-Fiを取寄せて実験した物になりますので、Wi-Fiでお悩みの方はぜひご覧ください。
Wi-Fiってどうなの?
最近Wi-Fiを使う家庭が増えた理由として、スマートフォンの普及が上げられます。
ただ、スマートフォンはデータ通信の容量が決まっているため、容量分が超えてしまった分はかなり速度制限をかけられてしまうので、外は携帯キャリアのデータ通信、家の中ではWi-Fiを使うという方がとても増えました。
また、家の中にある機器をWi-Fiでつないでネットワーク化すると、家の中が圧倒的に便利になります。
パソコンやスマートフォンだけでなく、プリンターやゲーム機が無線で使えるようになったり、リビングにあるレコーダーに録画したテレビ映像をタブレットで鑑賞するという事も可能になります。
そんな便利なWi-Fiですが、ではWi-Fiを実際に選ぶ時はどのような点に注意すればいいのでしょうか?
まずはWi-Fiを選ぶ時に知っておきたいポイントについて見ていきましょう。
Wi-Fi接続に必要なもの
まず、Wi-Fiに接続するために必ず必要な物として、インターネット契約(回線接続とプロバイダ契約)とWi-Fiルーターが必要になってきます。
まず、インターネット契約は沢山の会社があり、有名どころではNTTのフレッツ光やドコモなど携帯キャリアが行っている契約あたりが有名ですね。
インターネット契約は好きな所で契約する事が可能ですが、キャッシュバックなどのキャンペーンを行っているところを上手く使うのも効果的です。
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それでは次にWi-Fiルーターについて見てみましょう。
Wi-Fiルーターで注目したいのはこの部分。
Photo:http://buffalo.jp/product/wireless-lan/ap/wsr-1166dhp3/
ここにルーターの情報が詰まっています。
まずは左上の「11ac」。
Wi-Fiにはいくつかの規格がありますが、現状ではこの「11ac」対応の製品を購入しておけば大丈夫です。
また、その隣に書いてある「866+300」というのは通信速度で、「11ac」対応で通信速度が866以上の製品であれば、安心の速度を持った商品と言えます。
昔から使っているルーターで速度が遅いなと感じる場合は、規格が「11n」とか「11a」といった規格の物だったりするので、ルーターを「11ac」の物に変えてあげるだけでも効果はかなりあります。
また、「ac」の下に書いてある「2×2」という数字。
これはアンテナの数になります。
例えば「2×2」の場合はアンテナが2つで、同時に2つの機器につなぐことができるという意味なんですね。
アンテナが1つでもWi-Fiにつなぐことができますが、同時に多くの機器につなぐと1つの電波が行ったり来たりするので、どうしても通信速度は遅くなってしまいます。
何人も同時にWi-Fiを利用する事が多い場合は、このアンテナ数も要チェックです。
以上を踏まえた上で、それでは、おすすめのWi-Fiルーターを見ていきましょう。
おススメのWi-Fiルーター
とりあえずこれを使っておけば間違いないWi-Fiルーター
木造2階建ての家で早さにこだわりたい人や、家族でWi-Fiを楽しみたいという家庭におすすめのWi-Fiルーター。
Wi-Fiを使って映画を見たりするなら、この辺りのWi-Fiルーターを使っておくとストレスがありません。
アンテナ数も4つあるので、家族で同時に使用する時も渋滞が少なく安心ですし、通信速度も安定しています。
価格も1万円を少し超えるくらいで、迷った場合はこのあたりのWi-Fiルーターを購入しておけば間違いありません。
通信範囲にこだわる人にオススメのWi-Fiルーター
木造3階建てや4LDKのマンションなど、電波を遠くまで飛ばす必要がある人におススメのWi-Fiルーターです。
通信速度も早いWi-Fiルーターですが、このWi-Fiルーターのもう1つの特徴は中継機能が使いやすいという点です。
メーカーの商品紹介には目安として「2階」とか「3LDK」と書かれていますが、家の構造や形によってどうしても電波の弱い場所は生まれてしまいます。
そんな時、中継機能を持ったWi-Fiルーターを中継機として設置してあげると、より遠くまで電波を飛ばす事ができるようになります。
とりあえず1台を使って見て、電波の弱い部分があればもう1台追加するという使い方もできるので、家に合わせて調整しやすいのも魅力です。
とりあえずお金をかけずに無線環境にしたい
あまりお金をかけずにWi-Fiを使いたい場合や、アパートなど部屋が少ない場合はこのあたりのWi-Fiルーターを使うという方法もあります。
低価格のWi-Fiは選び方を間違うと通信速度が遅くてストレスが溜まってしまうこともありますが、この商品は安定したスピードを発揮してくれるので、この価格帯でこの通信速度であれば満足と言えるWi-Fiルーターです。
ただ、Wi-Fiルーターは頻繁に買い替える物でもないので、せっかくならもう少し上位機種を予め選んでおく方がストレスフリーで良いように感じます。
とりあえず無線環境にしたい人向けのWi-Fiと言えます。
LAN配線は大丈夫?
Wi-Fiルーターを使う場合、家の壁についているLAN配線にWi-Fiルーターを繋いで使います。
LAN配線とは電話のジャックみたいなやつですね。
Photo:http://www.geocities.jp/bokunimowakaru/std-lan.html
LAN配線にも種類があり、一般的な住宅ではカテゴリ5(CAT5)、カテゴリ5e(CAT5e)、カテゴリ6(CAT6)が使われているのが一般的です。
その中でも注意したいのがカテゴリ5(CAT5)のLANです。
カテゴリ5(CAT5)は100Mbまでしか対応していないので、いくら良いWi-Fiルーターを繋いでも元の容量が少ないのでネットのスピードは速くなりません。
そのため、最低でもカテゴリ5e(CAT5e)以上のLANを使うことが快適なネット環境をつくるには必要になります。(カテゴリ5を使っているケースはそんなに見かけませんが、カテゴリ5の場合は変更するのがをおススメします)
新築住宅の場合、数年前に建てた家ならカテゴリ5e(CAT5e)かカテゴリ6e(CAT6)あたりを使っていることがほとんどですが、中にはカテゴリ5(CAT5)を使っている場合もあります。
何故こんなことが起こるのかと言うと、指示をしない限りLANの種類は電気の配線業者が自分で判断してカテゴリを決めてしまうこともあるからなんですね。
そのため標準でカテゴリ〇〇と最初から決まっているのであれば良いですが、決まっていない場合や表記がない場合は年のためLAN配線がどうなっているかは念のため確認しておきたいですね。
まとめ
今回はWi-Fiルーターについてお伝えしました。
一昔前はWi-Fiルーターの性能が低過ぎて使い物にならないことが多く有線でネットにつなぐのが当たり前の時代から、今ではWi-Fiルーターの性能の向上と共にパソコンだけでなくスマートフォンや家の中の家電製品もWi-Fiを使ってネットに接続するのが当たり前の時代になりました。
でも、それも上手くストレス無く使いこなせるかどうかは、Wi-Fiの環境次第。
上手くWi-Fiを使って快適なネット環境を整備しておきたいですね。
たまにWi-Fi設定が面倒に感じたり、設定の仕方がよく分からないなんて方もたまにいらっしゃいますが、今は電源を入れてWi-Fiが飛び始めたらパソコンやスマホからパスワードを入力すれば使えるようになる機種がほとんどです。
すごく簡単に設定できるので、ぜひ快適なネット環境を手に入れてくださいね。
では。
家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。
→土地探しから始める人のための、失敗しない土地の購入方法【絶対保存版】
→家を建てる前に必ず知っておきたい理想の家を建てる方法【絶対保存版】
建築士が教える今日の問題解決
ネット環境を整えるには、どんなWi-Fiを使えば良い?
- 家の大きさと、接続スピード、どれだけの人数が同時にWi-Fiを使うで機種を選ぶと良い。
- 電波が届かない場合、もう一台増やして一台を中継機として使う方法もある。
- 家を建てるなら、LANにどのカテゴリが使われているか確認するのがベスト。