みなさんこんにちは。ed-commons小林です。
先日は自宅兼事務所にて仕事仲間とランチをいただいた後にリフォームの打ち合わせをいたしました。
私はテーブルコーディネーターとしても活動しておりまして、ちょうど仕事仲間におめでたい事があったのもあり、サプライズでお祝いのランチに。
ちょっとあらたまって、漆器のお重を使って春の懐石料理を作りました。
初めて事務所を訪れた仕事仲間は、おもてなしテーブルにビックリ感激してくれたようです。
皆さんも、新しいお家ができたらすてきなおもてなししてみてくださいね。
さて、今日は施主支給で用意する照明器具についてのお話です。
雑誌でみかけたあんな感じにしたいなぁ・・
今自宅で使っているのを持って行きたいんです等とご要望が細かく出てくるのも照明器具。
間取りや素材については、判断がつきかねる、難しいと言う方でも、
照明器具は自分でも買えますし交換がある程度可能とあっては、皆さん興味ががぜん高くなる打ち合わせ個所です。
ただ、どういった基準で選んでいいか、わからない方も沢山いらっしゃいます。
今日の記事は、そんな方にぜひ読んで頂きたい内容です。
照明器具の施主支給
まず、施主支給といって持ち込みをしたい照明の取り付け個所はどういった所がメインでしょうか?
おそらくは、室内の照明だったり、トイレの照明だったり・・、
大抵は天井から吊したり天井に設置する照明器具がほとんどかと思います。
天井に設置するといっても、天井に埋め込むダウンライトなどは、断熱仕様など建築側で使える仕様が決まっていますし
ダウンライトの埋め込みサイズもいくつかありますので、おそらく工務店側が用意するケースが多いのではないでしょうか。
また、ブラケット照明と呼ばれる壁に設置する照明や建築側で作り込む間接照明などもなかなか個人では揃えにくいところです。
ですので、ここでは、天井から吊るしたり設置するシーリングライトと呼ばれる照明器具についてお話したいと思います。
照明器具の大きさ、あってる?
お客様が「これをつけようと思っています」と写真や画像を見せてくださったときにプロが必ず確認する事があります。
それは、照明器具の大きさです。
画像だけですと、正直、どのくらいのサイズなのかわかりかねる時があるんですね。
メーカーのカタログですと、照明器具の大きさはほとんど明記されていますが、インターネットで検索してきた商品の場合は大きさがマチマチです。
実際のサイズより大きく見えたり小さく見えたりするので気をつけてくださいね。
「これ、20畳のリビングにつけたいんですけれど・・」
と言われてネットで大きさを調べてみると、直径10cm程度の小さな照明器具だったり。
コードがものすごく長い照明器具で
「これ天井からつり下げると照明器具が腰の高さくらいまで下がってきますが・・コード巻けますか?」
というものもしばしば見かけます。
重ねて言いますが、大きさは要注意です。
必ず照明器具の高さ、幅、奥行き(直径)、つり下げた場合はコードの長さ等、商品詳細に書かれている全てのサイズを確認してみてください。
そして、シャンデリアやガラスや鉄製の照明器具は非常に重さがありますので、天井に下地を入れておくとベストです。
照明器具で迷ったときや分からないときは、後々取り付けられないとならないように、担当の設計士やインテリアコーディネーターに必ず確認してくださいね。
「この空間」に必要な明るさ
照明器具の大きさの次に重要なのが、照明器具の明るさです。
照明器具は、「空間を明るくする」事と「空間をステキにする」事が主な仕事です。
照明計画の考え方としては、ちょうどいい明るさは空間によってそれぞれ違います。
なぜかというと、住宅のそれぞれの空間は、それぞれに用途があるからです。
例えば・・。
玄関ホールで辞書のようなじっくり細かい文字を読むことはないですよね?
廊下はあくまでリビングや各居室までをつなぐ通路空間なので、何時間も座ったりすることはほとんどありません。あくまで通路なんですね。
さらに極端な例を挙げると、トイレでみんなで集まってご飯を食べたりはしないですよね?
そう、各空間にはそれぞれの用途や目的があります。
そのため照明器具の明るさは、その目的に応じた明るさを持つものを選んでくださいね。
下に、各空間で必要と言われている明るさの目安をご紹介しておきます。
気をつけて!光源の色と種類
照明器具の明かりの色はどんな色があるかご存知でしょうか?
わかりやすいように大きく分けますと、明かりの色は、電球色と昼白(ちゅうはく)色という種類があります。
電球色というのはオレンジ色の光源です。太陽で言うと、朝日や夕焼けの色。
夕焼けをじいっと眺めていると、ほのぼのとしたとろ火のような暖かみを思い出してちょっとセンチメンタルな気分になったりしませんか。
そう、電球色というのはほんのりと温かみを持つ色です。気持ちもおだやかになります。
そしてもう一つ、電球色を当てると食べ物が美味しそうに見え、女性の肌色もきれいに見える効果があります。
ですから、スーパーの鮮魚コーナーや野菜コーナーにはオレンジ色の電球色が沢山使われています。
洋服やさんで服を買ったとき、いいなと思ったのに家に帰って来たらなんとなく色が違う・・と感じた時は、電球色のマジックで服の色がちょっと違って見えた可能性があります。
余談ですが、洋服を買う際にはお店の天井の照明が何色か確認してみると勉強になりますよ。
一方、昼白色というのは、文字の通り、真昼の太陽のような白っぽい明るく強い光源を指します。
雲一つない快晴の太陽の日、さんさんと差し込む日の光で明るく活動的な気持ちになりませんか。
昼白色は白く強い光ですので文字を読んだり作業をするのに向いています。
ですので、学校や会社、工場の照明器具は昼白色をよく使います。
逆にオレンジ色の電球色ですと、ほんのりと気持ちが癒されて眠くなったり、逆に少し薄暗く感じてしまいます。
この辺の色の違いは「色温度」と呼ばれる少々専門的な部分になってきますので、また改めて説明しますね。
最近は、リモコンで電球色から昼白色に切り替えができる「調色」とよばれる照明器具も人気です。
リビングやキッチンの他、特に、お子さんの部屋などでお勧めしています。
というのは、日中や勉強をする時には活動的な白色の昼白色を使い、お休みになる1時間前にオレンジ色の電球色に切り替えると、ほどよく眠気におそわれて寝付きがよくなると言われています。
リビングやキッチンでも効果的に照明の色を使い分けて住むようにしたいものですね。
出典:http://www2.panasonic.biz/es/lighting/home/synchro/tokucho.html
また、使われている電球がLED電球かどうかもチェックのポイントです。
数年前に大手のパナソニックが白熱電球の生産中止を発表して以来、各メーカーの住宅照明器具は今やLED電球の商品が主流です。
ただ、作家さんの一点ものやネットの照明器具はまだ白熱電球を使っている所もあります。
白熱電球の照明の光の美しさは非常に捨てがたいものがありますが、寿命が短い(半年〜2年程)のと、使用中熱を持つのが欠点なんですね。
その点、LED電球は寿命が10〜20年とも言われ、基盤以外は熱を帯びません。
もし施主支給品の照明器具を吹き抜けの天井等に取り付ける場合は、電球交換をどうするかを考慮してなるべくLED電球仕様の商品にすることをお勧めします。
納期は間に合う?
作家さんの一点ものの照明器具や、インターネットで照明器具を買う際に気をつけていただきたい事。
それは「納期」です。
私は打ち合わせ中、「これを買おうと思っています」と言われたら、すぐに在庫を確認し、購入してからどのくらいで商品が到着するかを聞くようにお伝えしています。
というのは、人気の商品は、注文してから半年後にお届け、とか、いざ購入しようとしたら「在庫切れ」と言われてしまうケースが非常に多いのです。
照明器具の取り付けは、一般的にはお家の完成の直前です。
最悪の場合、ダイニングの照明器具を施主支給として用意するようにしていたけども、「施主支給の照明器具を持って来てください」と言われてあわてて発注したら完売していたと言われてしまい、自宅が完成してもダイニングテーブルの上にはしばらく照明器具がついていない・・、なんてことも有り得るんですね。
私のお客様も、ここ数年はやりのポートランドスタイルのインテリアを目指したお客様がいらっしゃり、メイソンジャーポットを照明器具に加工した照明器具を対面キッチンのカウンターエリアにご要望された方がいましたが、家を建てる前の打ち合わせ中にそれを伺い、大至急買う事をおすすめしました。
やはりすぐに完売してしまったそうで、次の納期も予約が殺到してだいぶ後になってしまっていたとのことです。
家が完成した時はちょうどメイソンジャーポットが流行しだした時で、あの時すぐに買っておいて良かったですと嬉しそうにお客様から報告をもらった事もあります。
そのため気に入った商品は、上記の確認ポイントを確認して、できるだけ早く購入するのがオススメです。
まとめ
それでは本日のまとめです。
- 施主支給の照明器具の大きさ(高さ、幅、奥行き(直径))は必ず事前に確認する。
- 取り付けたい場所に適した明るさかどうか確認する。
- 照明器具の光源がオレンジ色か白色なのかを確かめ、使用用途に応じた光源と種類を選ぶ。
- 商品を購入したらいつまでに届くのか、事前に必ず納期を確認する。
先ほどもお伝えしましたが、照明器具は、「空間を明るくする」事と「空間をステキにする」事が主な仕事です。
自分で選択する施主支給の照明器具は、無数にある中から選ぶので大変ですが、自分のお気に入りの照明を選ぶのはかなり
楽しい物です。
今日のポイントを押さえてよりステキな空間になる照明器具を選んでくださいね。
照明器具についてはこちらも参考にしてください。
家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。