「家の間取りは家相に合った間取りにした方がいいんでしょうか?」
このような質問を読者の方からいただきました。
今回のテーマは「家相」。
皆さんも一度は「家相」という言葉を聞いた事があると思います。
では、家をつくる時には「家相」にあった間取りにした方がいいのでしょうか?
これは、結構皆さん悩む問題です。
今回は「家相」についてのお話と、実際に皆さん「家相」にあった間取りにしているかについて見ていくことにしましょう。
それではどうぞご覧ください。
家相とは
家相と現代の家
私が実際に見た家相の家
私が駆け出しの頃のお話を1つしたいと思います。
私の上司のお客さんに家相にすごくこだわる人がいました。
家相の先生か誰かに間取りを見てもらっているらしく、プランが全く決まりません。
そして、最終的には家相の先生の指示通りのプランをつくり、その家が完成しました。
私はまだまだ駆け出しの設計士でしたが、できた家を見て絶句。
最初に思ったのは、「この家でどうやって生活するんだろう・・」
家を建てる方がそれで満足ならいいのかもしれませんが、その家をきっかけに当時の会社は家相をこだわりすぎる人はお断りするようになりました。
会社としていいものを造っていると思えなかったからなんですね。
何事も度が過ぎると変な家になってしまうというのは、「家相」にも当てはまってしまうんですね。
家相を気にする人はどれくらい?
私は基本的に家の要望を聞く際に必ず「家相」がどれくらい気になるかと、「家相」についての概要をお話しています。
その結果、どれくらい家相を気にする方がいるかと言うと、全く気にしない人が6割くらい、少し気にする人が4割くらいといった感じです。
「家相」を気にする人も年に1人か2人いらっしゃいますが、玄関を鬼門からはずして欲しいと言うくらいです。
特に都市部の方は家相を気にされることがやはり少ないです。
また、間取りの打合せが始まると、「家相」よりも住み心地優先で「家相」が記憶から消えていく方も多くいらっしゃいます。
やはり現実的な使い勝手の方が優先で、家相が良いと「縁起がいいね」くらいの方がかなり多いんですね。
その他に、家相については1つ注意点があります。
それは、ご両親にも家相が気になるかも早いうちに必ず確認しておいた方がいいということです。
あらかじめ確認しておかないと、後で「親が家相に合わなきゃダメって言ってるんですが・・」という事態も起こる可能性があるんですね。
最後全て決まってから家相に合わせないといけないなんてことになると大変です。
場合によっては1からやり直しなんてことにもなりかねず、労力と時間がすごく掛かる事態にもなりかねないんですね。。
そのため家を建てる場合(特にご両親さんから資金などの援助がある場合)、あらかじめ家相がどれだけ気になるか確認しておくのがベストと言えます。
あとで1からやり直しという事態を防ぐことができるようになるんですね。
まとめ
「家相」についていかがだったでしょうか?
「家相」は信じる。信じない。といった思想の世界なので、周りがあまり「兎や角」言う事ではありませんが、ちょくちょくいただく質問なので、私の建築士としての考えを今回はお伝えさせてもらいました。
「家相」は昔の建築基準法と呼ばれるくらい理に叶った部分も多いのですが、性能が大きく向上した現代の家に必ずしも当てはまる訳ではありません。
新しい家で良い事があれば、それは「家相」のおかげではなく家族が努力をした結果です。
反対に悪い事が起これば、それは誰にでも起こりえる事であり、「家相」のせいでもありません。
「家相」を気にしてしまうのも仕方ない部分もありますが、
「家族が楽しく健やかに住める家をつくる。」
これを忘れないようにしたいですね。
では。
家に関する占いや運気に関しては、こちらもご覧ください。
→「占い」の先生に家の間取りを見てもらうと、家はどうなるの?
→家や部屋によって運気がアップする!?建築士が見てきたホンネをお話します
建築士が実際に見てきた全国の優良工務店を掲載。
家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。
→土地探しから始める人のための、失敗しない土地の購入方法【絶対保存版】
→家を建てる前に必ず知っておきたい理想の家を建てる方法【絶対保存版】
建築士が教える今日の問題解決
家相に合った間取りにしたほうがいい?
- 家相は中国から伝来し、日本独自で進化した文化。
- 昔の建築基準法と呼ばれる程、昔の家には理に叶っている事が多かった。
- 性能の上がった現代の家では、家相は昔ほど効果は無い。
- 家相にこだわり過ぎるより、「何のために家をつくるのか」を忘れずに。