こんにちは、O型建築士です。
最近、住宅業界で話題にあがっている家があります。
それはものすごい形の土地に建ってる家で、今売りに出されています。
今日は、このものすごい形の土地に建っている家をご紹介します。
これが話題になってる家です
こちらがものすごい形の土地に建っている家の図面です。
パッと見では家の図面だと分からないくらい細長い物件です。なんか新幹線の座席表みたいに見えますね。
この家の幅は1.5mくらいでしょうか。実際に使える幅だともっと狭いと思います。
図面を見てみると、土地は2つの道路に面していて玄関と勝手口?の2つので入り口があるのが分かります。
1階には1部屋(ローカ?)とお風呂、トイレが2つ。
階段を上がって2階にはLDK?と洋室が1つ。このLDKがどんな感じなのか、凄く気になる物件と言えます。
建築士から見ると構造が気になるのですが、どこかしらの壁が耐力壁になっているか門型フレームを使用していると思われます。(こんな幅の狭い門型フレームがあるのかは分かりませんが・・)
家の中はこうなっている
それでは、家の中がどうなっているか見てみましょう。
まずこちらが玄関を入ったところです。
狭いですが、圧迫感を減らして明るくするために高価な鉄骨階段にしているところに設計士のこだわりを感じます。
次に2階のダイニングです。
カウンターのようにすれば、これは何とか食事はできそうです。
こちらはキッチン。
食器やレンジなど家電製品を置く場所がちょっと厳しそうですが、ここも何とかなりそうです。
そしてこちらがリビングです。
これはリビングとしてはアウトではないでしょうか?まるで待合室です。
最後に外観です。
Photo:http://cdn-ak.b.st-hatena.com
バルコニーに庇が付いているなど、決して安い建売のように安さを追求したつくりではなく、見た目や機能を良くしようという意図が感じられます。しかし、車と同じくらいの幅の家という事実は隠しようが無いのが、この物件の評価を難しくしています。
なぜこうなったのか?
あくまで推測の域を出ませんが、この土地は元は旗竿地だと思われます。
あとで左側の開発道路ができたので、旗竿地にする必要がなくなり旗竿地を分割。
その結果2つの宅地になり、竿の部分の細長い土地だけでは売れないので家を建てて販売していると思われます。(そりゃ、旗竿地の細長いところの土地だけ買う人はいませんよね。)
販売している会社も苦肉の策だったかもしれませんが、実際に家を建てて販売しているのはある意味すごい事です。もしかしたら、同じように旗竿地の通路に家を建てる猛者が他にも出てくるかもしれません。
買った方はぜひご報告ください
この物件は、土地が88.71㎡。家が69.94㎡。
小田急線成城学園前、徒歩8分、現在は3,980万円で売りに出されています。
読者の皆さんの中でこの物件を購入された方は、ぜひ御一報をお願いしたいです。
住んだ感想をぜひレポートさせてください。
よろしくお願いいたします。
では。
旗竿地についてはこちらも参考にしてください。
【2015年8月追記】
この細長い物件が、不動産情報で出てこなくなりました。
無事に売れたんでしょうかね。
家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。