こんにちは。ed-commons小林です。
「インテリアをおしゃれにしたいんですが、壁を上手くつかっておしゃれな部屋にする方法はありませんか?」
先日、お部屋のインテリアについてこのような質問をいただきました。
そこで今回は、「壁をつかっておしゃれな部屋にする」アイデアをいくつかご紹介したいと思います。
壁を上手くつかってあげる?
「子供が描いた絵を飾りたい」「賞状を飾りたい」「来客時用のウェルカムボードにしたい」・・などなど、室内のある箇所の壁を特別な「見せ壁」にしたいというお客様は結構いらっしゃいます。
このように壁をインテリアとして活かすのが壁のアート化です。
この壁のアート化を上手く活かすことで、おしゃれな部屋をつくる第一歩になるんですね。
私のお客様でも「ギターを何本も持っているのでギターを保管&ディスプレイする壁をつくりたい」とか「子供に心ゆくまで壁に落書きを楽しませたい」という方がいらっしゃって、その都度いくつかアイデアと注意点をお話ししてきました。
それでは早速、壁をアート化するときのポイントを見ていきましょう。
何をどう飾るのかを決めておく
壁を使っておしゃれな部屋にするには、まず最初に、「何をどう見せるのか」をイメージする。
それによって、上から吊るす方が良いのか、壁にニッチといってくぼみを付けた空間を作った方が良いのか、など方法が変わってきます。
まだ飾るものは決まっていないけれど、と漠然とされている方は、壁の中に下地材をいれてもらうと良いですね。
数年前に家を建てたお客様の完成したご自宅に遊びに行った事があるのですが、クリスマス前で「クリスマスのディスプレイとして、細長い木の枝を何本かを室内の天井からワイヤーで吊るしたい」とちょうど準備されていた事があります。
この時は奥様が脚立に乗っかり天井にS字フックを打って枝を吊るしている最中でしたが、「吊るす重量が結構あるので、天井に下地材が無いと落下する可能性がありま・・」と言ったそばから木の枝が重さに耐えられず落下してきて、間一髪キャッチしたことがありました。
思っている以上にディスプレイは重量があるものがありますので、天井から吊るすなり壁に飾るご予定の場合は下地材をお忘れなく!
下地が無い場所でも壁をアート化することはできますが、下地があると選択肢が増えるのでオススメです。
きれいな「見せ壁」をつくっておく
そして、もう一つ重要なことですが、「アート化する壁をきれいに見せる」事も大事です。
壁は隠れちゃうからなんでも良いやではなく、面として美しく余計なものが存在しないように気をつけてくださいね。
例えばせっかく美しい絵を飾ったのにすぐ近くに味気ないエアコンや吸気孔が設置されていたら、急に生活感が漂ってしまいますよね。
こういうことのないように、「この壁は「見せ壁」にしておきたいから」と設計士さんやインテリアコーディネーターさんに伝え、エアコン、吸気孔、スイッチ、コンセントを極力この壁に存在させないようにするのがポイントです。
間取り上、どうしてもスイッチやコンセントが見せ壁の中に存在してしまう時は、ちょっとおしゃれなものを選んでおくとスイッチやコンセントも含めてアートな空間になります。
また、見せ壁に照明を当てたいかどうかも検討しておくのも良いですね。
壁ギリギリに配灯するやり方のほか、首がふれるスポットライトやユニバーサルダウンライトを使うと、ライトの角度を手動で見せ壁と飾るものを適度な角度で美しく照らす事ができるのでオススメです。
壁を使っておしゃれな部屋にする方法のご紹介
それでは次に、壁をアート化する方法、簡単に言うとおしゃれな部屋にする方法をいくつかご紹介していきたいと思います。
おしゃれな部屋にしたい方や、壁で遊びたいなと思う方は参考にしてくださいね。
ピクチャーレールで飾る
出典:http://www.toso.co.jp/products/c_rail/p_rail/picture/
天井や壁にレールを埋め込み、専用のフックやワイヤーで比較的重量のある絵画などを吊るすタイプのものです。
美術館やギャラリーでもよく見かけるものですね。
荷重にあわせたフックもあります。
レールは天井に埋め込んですっきり見せるタイプもあります。
また、ワイヤーもシルバーや透明タイプのものがあり、吊るすラインを見えにくくする事もできます。
ただ、フックはレールに合う・合わないがありますので、購入する前にレールに合致するタイプか確認してくださいね。
ピクチャーレールを使って壁を飾るので、壁に穴を空け無くていいという利点もあります。
絵画用フックを使う
ピクチャーレールのように吊るすタイプですと、地震や風で吊るすアートが揺れてしまう事があります。
そのようなことを防ぐ場合は、壁にフックを打ち込んでしっかりとアートと壁を固定するようにします。
重量のある絵画や棚などによく用いられる方法ですね。
ただ、絵画を取り替える予定がある方は、絵画のサイズによってはフックが合わなかったり鑑賞時の高さが合わないことがありますので注意が必要です。
コルクボード&黒板
ダイニングやリビングの壁の一部をコルクボードにして子供の絵を飾りたい、学校でもらったプリントを貼っておきたいという方は結構いらっしゃいます。
また、黒板塗料を壁に塗って、壁自体を黒板にして落書きを楽しみたいという方もいらっしゃいます。黒板の場合は、水性か油性かの素材を選べるほか、いろんな色が選べます。
例えば黒板の定番、緑色ではなくて黄色にすることも可能です。
黒板にはチョークで描くわけですが、チョークを落とす場合にチョークの粉が床にこぼれるので、拭き取りやすい&掃除しやすいものを設計士さんやインテリアコーディネーターさんと打ち合わせておくとベストですね。
あとで壁に付ける場合だと問題ないですが、建築工事として最初からつくり付けで作る場合は縦横サイズのほか、床からどの程度の高さからボードにしておくことになります。
例えば「コルクボードの下端は床から80cm上にしておいてください」と伝えるとスムーズです。
高さで迷った場合は視線に合わせておくと、ほとんど問題ありません。
ニッチを作る
壁をくりぬいて作るニッチはディスプレイコーナーとしては非常に人気です。
ニッチの中に花瓶など物を置いて飾りたい場合は、奥行きがどの程度になるか、打ち合わせておいてくださいね。
また、ニッチの正面の壁をタイル貼りやアクセントクロスをいれてアクセントにしてみたり、ニッチの下台を木材にしたりと、ニッチの中にディスプレイ用ダウンライトを入れてみたりとちょっとした工夫でオリジナル感がでます。
ニッチは玄関のアイキャッチとしても効果的です。
棚をうまく使う
出典:https://www.muji.net/store/cmdty/section/S02710
ちょっとした小物を飾るので棚を作りたいという方もいらっしゃいます。
ただ、棚自体に重量がありますので、壁に下地をいれて補強しておいてくださいね。
玄関にチョットした棚があると、鍵などを置けるので意外に重宝します。
ガラスブロックを取り入れる
出典:http://glacia.negb.co.jp/works/works02/2001.html
階段の壁や子供室の入り口などにガラスブロックを入れて光を通すアイデアも人気です。
お子さんの背が届くくらいにはめ込んでみるとお子さんの格好の遊び場になったりします。
色付きのガラスブロックやデザインもいくつかあり、価格もお手頃なものが多いので、気軽に使えるのもいいですね。
外壁にガラスブロックを使う事もありますが、室内用と違って外壁用のガラスブロックは性能の高い物を使う必要があるので注意が必要です。
アイアンフレームで雰囲気を出す
出典:http://www.onlyoneclub.jp/s04/#page=59
フレンチカントリーやシャビーシックのインテリアのお客様にご提案したことがありますが、アイアンのフレームを使うことでフォトジェニックにもなり、非常にすてきな一角を作ることができます。
キッチンカウンターや間仕切り壁など、存在感抜群のフレームを入れることで空間がぐっと引き立ちます。
ウォールステッカーでお手軽に雰囲気を作る
プチDIYでも人気のウォールステッカー。簡単に印象的な室内に早変わりしますね。
ただ、一部の商品はステッカーののりが壁に付着してしまうことがありますので、ステッカーを付けたりはがしたりする可能性があるのであれば、ステッカーののりの付着の状態はよく確認してみてくださいね。
ウォールグリーンを使う
出典:http://www.muji.net/store/cmdty/detail/0280001005261?searchno=5
最近、商業施設でもよく見かける「壁の緑化」。
無印良品をはじめとして、額縁のようにお手軽に壁に植物をかけて楽しむことができます。
生きた植物を使う場合は、土代わりにスポンジ状の素材に埋め込んで寄せ植えされています。
階段の壁に飾る場合などは、水差しがしやすい高さや位置に設置すると安心です。
愛でる楽しみと育てる楽しみが味わえる癒しのアートです。
まとめ
それでは本日のまとめです。
- 壁をアート化するときは「何をどう見せるのか」をあらかじめ決めておく
- まだ決まっていない場合は、とりあえず壁の中に下地をいれておく
- アート化する壁にエアコン、吸気孔など生活感を残さない
- 照明を使って見せたいアートを「魅せる」
いかがでしたでしょうか。
ぜひ、ご家族や担当者とも「こんなものを飾りたい」とアイデアを話し合って、すてきなアート壁を作ってみてくださいね。
おしゃれな部屋にグッと近づくようになりますよ。
インテリアの小物についてはこちらも参考にしてください。
→お洒落な家具や雑貨が見つかるおススメのインテリアショップ14選
→おすすめの名作チェア12選 + おしゃれな椅子をご紹介します
→おしゃれカフェに学ぶ!部屋をおしゃれにするための3つの方法
家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。