こんにちは、最近お腹まわりが気になりはじめたO型建築士です。
今回は読者さんから質問がきております。
このブログでは珍しく、家を建てた方からの質問です。
質問内容を簡単に言うと「車を駐車する時に家に車をぶつけてしまいました。家は大丈夫ですか?」という内容です。
あららら。
家に車をぶつけたり、擦ったりする方はたまにいらっしゃいます。
まずは、車を家にぶつけてしまった場合に確認した方が良い場所から見ていきましょう。
車を家のどこにぶつけたかがポイント
ぶつかり所が悪いと人が大けがをしてしまうように、家もぶつかった場所がどこかでダメージが違います。
一番避けたいのは家の角。柱がある場所です。
家の角は、家にかかる力が集まり易い場所で、この角に柱が無いと家を建てることができません。それほど角の柱は重要な役目を果たしています。
そのため、一番避けたいのは角の柱を損傷させる事です。角の柱を損傷させてしまった場合、柱の補強などかなり大掛かりな工事になる可能性があります。
では、相談者の方は家のどこに車をぶつけてしまったのでしょうか?
相談者の方は写真も送ってくれたのですが、家の角ではなく外壁にぶつけてしまったようです。(プライバシーの関係上、写真は掲載いたしません。)
場所で言うとこんな感じです。
ぶつけたと言ってもそんなにひどい状態ではなく、外壁で使っているガルバリウム合板が凹んだくらいで済んでいます。
このくらいであれば、家本体へのダメージは全く無いと言っても大丈夫ですね。
家に車をぶつけてしまったのは災難でしたが、不幸中の幸いと言えますね。
外壁のガルバリウムの表面が損傷していて傷ついた部分から錆が発生する恐れがあるので、できれば凹んだ部分のガルバリウムの張り替え、最低でもガルバリウムメーカーが販売しているリペア材を使って塗装してもらう事をおススメします。リペアであれば、数万円ほどです。
ガルバリウムは1度錆びてしまうと厄介なので、少しでも早い方が良いですね。家を建てた会社かリフォーム屋であれば対応可能です。
車の車種でもダメージが違う
今回は普通車でぶつけられたそうですが、車の車種でも家へのダメージが違います。
例えば、軽自動車であれば家の構造材にダメージがいく前に、車の方が凹む可能性が高いです。
反対に、外国車など頑丈な造りをした車だと家の構造材までダメージを与えてしまう可能性が高くなります。
ただ、外国製の大きくて頑丈な車を乗っている人は運転のうまい人が多く、あまり家に車をぶつけたという話は聞きません。軽自動車やコンパクトカーの方の方が、家にぶつけてしまったという話を聞く事が多い気がします。
保険は使える?
通常の自動車保険では、自分の車で自分の家や車庫を壊しても保険がおりません。
そのため、保険ではなく自分で家を直す必要があります。
ただ、特約で対応している保険もあるそうなので、車の保険会社に聞いてみるのがいいですね。
また、家を住宅ローンを使って建てる場合は、火災保険の加入が義務づけされています。
通常の火災保険では車をぶつけても保証はおりませんが、こちらも特約で家の破損もカバーしてくれる保険もあるそうなので、いつか車を家にぶつけてしまいそうで不安という方は、火災保険に入る際に確認してみることをおススメします。
まとめ
相談者の方にとっては今回は災難でしたが、不幸中の幸い、家に大きなダメージも無く直すことができそうです。
車と家の距離感がとりづらい場合は、車止めを地面に設置したり、ハンドルを切り返す必要がある位置に目印を設置しておくと効果的です。
これから家づくりをする方で運転が心配な方は、駐車場を少し広めにとるようにしても良いですね。
皆さんも車の駐車はくれぐれも注意してくださいね。
では。
駐車場はこちらも参考にどうぞ。
家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。
→土地探しから始める人のための、失敗しない土地の購入方法【絶対保存版】
→家を建てる前に必ず知っておきたい理想の家を建てる方法【絶対保存版】
建築士が教える今日の問題解決
車を家にぶつけてしまったらどうすればいい?
- まずは家を建てた会社かリフォーム会社に見てもらう。
- 家の角にぶつけると、家へのダメージが大きい。
- 通常は保険を適用できないが、特約で保証をつけられる保険もある。
- 駐車に不安があるなら、車が止めやすいようにあらかじめ対応しておくのがおススメです。