家の間取りは家相に合った間取りにした方がいいの?

kasouban

「家の間取りは家相に合った間取りにした方がいいんでしょうか?」

このような質問を読者の方からいただきました。

今回のテーマは「家相」。

皆さんも一度は「家相」という言葉を聞いた事があると思います。

 

では、家をつくる時には「家相」にあった間取りにした方がいいのでしょうか?

これは、結構皆さん悩む問題です。

今回は「家相」についてのお話と、実際に皆さん「家相」にあった間取りにしているかについて見ていくことにしましょう。

それではどうぞご覧ください。

家相とは

家を建てたい 田中さん
こんにちは。今日は読者さんから「家相」についての質問がきています。
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
「家相」は、家を建てる人がよく悩む内容ね。
家を建てたい 田中さん
読者さんの質問には、「家の間取りは家相に合った間取りにした方がいいんでしょうか?」って書いてあります。
家を建てたい 田中さん
ちなみに、家相についてよく分からないんですが、家相って何なんですか?
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
まずは「家相」の歴史からね。「家相」の考え方は、中国から仏教と一緒に風水思想として日本に伝来したと言われているわ。それが日本で独自の進化をして「家相」と呼ばれる物になったの。
家を建てたい 田中さん
ふむふむ。
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
家相は方位で家や部屋の善し悪しを評価するものなの。例えば「家は南向きが吉」といった感じね。
家を建てたい 田中さん
ボクの家も南向きがいいです。他にはどんなのが有るんですか?
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
鬼門と呼ばれる家の北東の方角に、トイレなどの水まわりや玄関をもってきちゃダメって言うのが有名ね。
家を建てたい 田中さん
?? 何でですか?
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
例えばトイレや水まわりを見てみると分かりやすいわね。昔の家は今の家ほど性能も良くないし衛生面でも今程良くはなかったの。そんな家の北東に水まわりがあるとどうなるかしら?
家を建てたい 田中さん
ジメジメしてそうです。
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
そういう事ね。そこから疫病なんか発生したら住んでる人が不幸になっちゃうでしょ。
家を建てたい 田中さん
病気はイヤです。
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
だから「家相」は家を建てるのに理に叶っていると言えるわね。他にも台所を南西に持ってきちゃダメっていうのもあるわ。冷蔵庫の無い時代に家の南西に食べ物を置いてるとすぐ腐っちゃうでしょ。
家を建てたい 田中さん
確かに!家相ってすごいですね。
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
家相は昔の建築基準法って言ってた建築家もいるくらいなの。それだけ理に叶ったものだったから、現代まで家相が伝わっているとも言えるわね。

家相と現代の家

家を建てたい 田中さん
じゃあ、やっぱり家相に合った家にしたほうがイイんですね。
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
実は、そうとも言えないの。
家を建てたい 田中さん
?? どうしてですか?
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
確かに昔の家では理に叶っていたけど、今の家に同じ事が言える訳ではないの。今の家でトイレが北東にあったらどうなるかしら?
家を建てたい 田中さん
えーと、北東にトイレがあったとして・・、特に問題ないですね。
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
そう言う事ね。北側にトイレや水まわりがあっても今は何の問題も無いでしょ。ジメジメしてたらそれは欠陥住宅になっちゃうわね。
家を建てたい 田中さん
確かに。
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
同じように「家相」が現代の住宅に当てはまるかというと、そうとも言えないの。
家を建てたい 田中さん
そうなんですね。
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
おまけに、昔と比べて人も家の数も比べ物にならないくらい増えた日本で、「家相」にこだわった家を造るとどうなるかしら?
家を建てたい 田中さん
家相に合わせるのがメインで使い勝手の悪い変な家になりそうですね。
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
そういう事ね。これだけ土地が細切れになると、一言でどの方角が良い悪いよりも、それぞれの土地の長所と短所を見極めた上で家を造る事が重要になってくるのね。
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
「家相」は元をたどると、そこで暮らす人や家族が幸せになるための物ね。
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
でも、家相にとらわれ過ぎて、家族が幸せになれない家ができたらどうかしら?
家を建てたい 田中さん
何か残念です。
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
家相は少し気にするくらいならいいけど、何のために家を建てるのか忘れてはダメって事ね。
家を建てたい 田中さん
今回は深いですね。
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
田中君・・。毎回、これくらい深い話をしてるんだけど・・

私が実際に見た家相の家

私が駆け出しの頃のお話を1つしたいと思います。

 

私の上司のお客さんに家相にすごくこだわる人がいました。

家相の先生か誰かに間取りを見てもらっているらしく、プランが全く決まりません。

そして、最終的には家相の先生の指示通りのプランをつくり、その家が完成しました。

 

私はまだまだ駆け出しの設計士でしたが、できた家を見て絶句。

最初に思ったのは、「この家でどうやって生活するんだろう・・」

 

家を建てる方がそれで満足ならいいのかもしれませんが、その家をきっかけに当時の会社は家相をこだわりすぎる人はお断りするようになりました。

会社としていいものを造っていると思えなかったからなんですね。

何事も度が過ぎると変な家になってしまうというのは、「家相」にも当てはまってしまうんですね。

家相を気にする人はどれくらい?

家相が気になる

私は基本的に家の要望を聞く際に必ず「家相」がどれくらい気になるかと、「家相」についての概要をお話しています。

その結果、どれくらい家相を気にする方がいるかと言うと、全く気にしない人が6割くらい、少し気にする人が4割くらいといった感じです。

「家相」を気にする人も年に1人か2人いらっしゃいますが、玄関を鬼門からはずして欲しいと言うくらいです。

特に都市部の方は家相を気にされることがやはり少ないです。

 

また、間取りの打合せが始まると、「家相」よりも住み心地優先で「家相」が記憶から消えていく方も多くいらっしゃいます。

やはり現実的な使い勝手の方が優先で、家相が良いと「縁起がいいね」くらいの方がかなり多いんですね。

 

その他に、家相については1つ注意点があります。

それは、ご両親にも家相が気になるかも早いうちに必ず確認しておいた方がいいということです。

あらかじめ確認しておかないと、後で「親が家相に合わなきゃダメって言ってるんですが・・」という事態も起こる可能性があるんですね。

 

最後全て決まってから家相に合わせないといけないなんてことになると大変です。

場合によっては1からやり直しなんてことにもなりかねず、労力と時間がすごく掛かる事態にもなりかねないんですね。。

そのため家を建てる場合(特にご両親さんから資金などの援助がある場合)、あらかじめ家相がどれだけ気になるか確認しておくのがベストと言えます。

あとで1からやり直しという事態を防ぐことができるようになるんですね。

まとめ

「家相」についていかがだったでしょうか?

「家相」は信じる。信じない。といった思想の世界なので、周りがあまり「兎や角」言う事ではありませんが、ちょくちょくいただく質問なので、私の建築士としての考えを今回はお伝えさせてもらいました。

 

「家相」は昔の建築基準法と呼ばれるくらい理に叶った部分も多いのですが、性能が大きく向上した現代の家に必ずしも当てはまる訳ではありません。

新しい家で良い事があれば、それは「家相」のおかげではなく家族が努力をした結果です。

反対に悪い事が起これば、それは誰にでも起こりえる事であり、「家相」のせいでもありません。

 

「家相」を気にしてしまうのも仕方ない部分もありますが、

「家族が楽しく健やかに住める家をつくる。」

これを忘れないようにしたいですね。

では。

 

家に関する占いや運気に関しては、こちらもご覧ください。

「占い」の先生に家の間取りを見てもらうと、家はどうなるの?

家や部屋によって運気がアップする!?建築士が見てきたホンネをお話します

家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。

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今日の問題解決

家相に合った間取りにしたほうがいい?

  • 家相は中国から伝来し、日本独自で進化した文化。
  • 昔の建築基準法と呼ばれる程、昔の家には理に叶っている事が多かった。
  • 性能の上がった現代の家では、家相は昔ほど効果は無い。
  • 家相にこだわり過ぎるより、「何のために家をつくるのか」を忘れずに。