施工面積って何?よく分からない建築用語を解説します

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こんにちは、O型建築士です。

今回は知っておきたい建築用語シリーズの3回目、「施工面積」という言葉についてお送りします。「施工面積」という名前は普通に生活していては聞く事はありませんが、家づくりをする際には必ず出てくる言葉ですので、皆さんもぜひ覚えておいてください。それでは今回も「家を建てたい田中さん」と「なぜか建築に詳しい喜瀬川さん」に「述べ床面積」を解説してもらいます。どうぞご覧ください。

前回の内容はこちら

→建築面積って何?知っておきたい建築用語

→述べ床面積って何?覚えておきたい建築用語

施工面積って何?

バルコニー
家を建てたい 田中さん
こんにちは、家を建てたい田中です。
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
なぜか建築に詳しい 喜瀬川よ。皆さん、もう覚えてくれたかしら。
家を建てたい 田中さん
ボクたちも3回目の登場ですもんね。喜瀬川さんのセリフを考えるのに、作者がオネェ言葉の勉強をしてるとかしてないとか・・。
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
つまんない事言ってないで始めるわよ。今日のテーマは「施工面積」についてね。
家を建てたい 田中さん
施工面積ってあんまり聞く事がないんですが、施工面積って何ですか?
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
実は、施工面積には建築面積や述べ床面積のように決まり事はないの。
家を建てたい 田中さん
えー!!
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
施工面積は建築会社が見積もりの金額を出すために使っていたり、家の広さを数値化するために勝手に載せている面積なの。だから明確な基準なんてものがない訳。
家を建てたい 田中さん
そんな・・。じゃあ施工面積のことはどうすれば分かりますか?
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
ちょっと復習よ。前回勉強した延べ床面積が分かれば、家の大きさは大体分かるようになるって話をしたでしょ。

→述べ床面積って何?覚えておきたい建築用語

家を建てたい 田中さん
はい。だから述べ床面積って重要なんですよね。
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
そうね。じゃあ、吹抜けなど床が無いものは延べ面積に入れたかしら?
家を建てたい 田中さん
吹抜けは延べ床面積には入りませんでした。
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
そう、そこがポイントなの。吹抜けは延べ床面積には入れないわね。じゃあ、同じ延べ床面積の家だけど吹抜けのある家と無い家を比べると、どちらの方が大きいかしら?
家を建てたい 田中さん
吹抜けのある家です!
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
今日は冴えてるじゃない。吹抜けは延べ床面積には入れないけども吹抜けの空間はあるわけだから、吹抜けのある家の方が大きいわね。
家を建てたい 田中さん
・・という事は、施工面積っていうのは述べ床面積に吹抜けを足した面積の事ですか?
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
吹抜けだけじゃないわ。施工面積にはバルコニーや玄関ポーチも入れる事が多いわね。家の中にガレージがあれば、ガレージの面積も施工面積に入れるわ。でも、住宅会社によってどこまで施工面積に入れるかが違うから注意が必要よ。
家を建てたい 田中さん
工事する場所を全部入れるって感じですね。
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
そうね。工事の事を建築業界では施工と言うから、施工面積と呼ばれているのよ。

施工面積の注意点

注意事項
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
施工面積は明確な基準が無いだけでなく、会社によっても呼び方が違うの。
家を建てたい 田中さん
どんな呼び方があるんですか?
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
施工面積の事を「工事面積」って呼ぶ会社もあるし「有効面積」、「生活有効面積」なんて言う会社もあるわね。
家を建てたい 田中さん
バラバラですね。
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
だから、施工面積を建築会社同士で比べるのは難しいの。
家を建てたい 田中さん
確かに、延べ床面積が小さくても、吹抜けやバルコニーが広ければ広い家になりますもんね。何とか比べる方法はありませんか?
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
どうしても比べたい時は、「このプランをあなたの会社の施工面積にすると何㎡ですか?」と聞いてしまえばいいわ。そしたら、同じ基準で家の大きさが分かるでしょ。プランを比べる時の奥の手って感じね。
家を建てたい 田中さん
なるほど!!
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
注意点として、他社のプランを見せるのはあまり褒められる事じゃないから、必要最低限にしとくべきね。
家を建てたい 田中さん
マナーも大事と言う事ですね。
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
そういう事。マナーがなって無い人に対しては、住宅会社も同じ様な対応しかしてくれないわ。お客さんが住宅会社を選ぶように、住宅会社もお客さんを選ぶっていうのを忘れちゃダメよ。
家を建てたい 田中さん
ボク、マナー教室行ってきます!!

次回予告

なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
建築面積、延べ床面積、施工面積のことは分かったかしら。
家を建てたい 田中さん
はい、バッチリです。ボクもいよいよ喜瀬川さんから卒業ですね。
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
何言ってるの?人の進化で言うなら、あなたはまだ二足歩行も始めて無いわよ。絵で言うとこの辺りかしら。
進化
家を建てたい 田中さん
ほとんど進化してないじゃないですか!
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
そういう事。必要な知識がなくて、よい物が出来ると思ってはダメよ。あなたの建てたい家じゃなくて、住宅会社が建てたい家をつくるなら別だけど。
家を建てたい 田中さん
現代人目指して頑張ります!!
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
面積の事が分かったら、次回は「建ぺい率と容積率」を教えるわ。田中君は土地を持ってるの?
家を建てたい 田中さん
いいえ、土地無しからスタートです!
なぜか建築に詳しい 喜瀬川さん
土地を買うなら「建ぺい率と容積率」を知らずに土地を買うなんて自殺行為と一緒と言えるわね。次回は重要な内容よ。
家を建てたい 田中さん
次回も頑張ります!!

まとめ

いかがでいたか?施工面積は基準も明確では無いですし、呼び方もイロイロあります。でも、それだけ住宅会社にとって金額を出すのに必要だったり、延べ床面積で表現できない本当の広さを知ってもらいなど、意図をもって施工面積を出しています。(一部、とにかく広く見せたいだけの悪質な会社もありますが・・)

注意点として、各社のプランを比べる時には各社で基準が違うので比べにくい事があげられます。そのため、どうしても家の大きさを比べたい場合は、検討している会社に「このプランをあなたの会社の施工面積にすると何㎡ですか?」と聞いて見る方法もあります。ただし、やり過ぎにはくれぐれも注意してくださいね。
では。

今日の問題解決

施工面積って何?

  • 見積もりの金額を出すためや、延べ床面積で表現できない広さを数値で表すもの。
  • 吹抜けやバルコニーなど工事が必要になる場所を、延べ床面積を足したものが施工面積。
  • 各社によって施工面積に入れる場所が違うので、比較する場合は注意が必要。