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工務店の個性が瞬時に分かる、たった1つの質問

私はこれまで200以上の工務店を見てきました。

そんな中、私は会社の個性を決めている「ある重要な要因」がある事が分かりました。

 

今回は、

誰も知らないその秘訣を、読者の皆様にお伝えしていきます。

工務店の個性とは?

工務店の個性

工務店の個性を決める上で大きなポイントはなんでしょうか?

 

それは、「会社の方針」や「理念」、そして「社長」の考え方によって決まります。

 

皆さんの会社にも「会社の方針」や「理念」がありますよね。

もちろん工務店にもあります。

 

特に工務店は規模の小さい会社が多いです。

そうなると、「理念」や「会社の方針」も大事ですが、

一番影響力を持つのは「社長」になります。

すなわち「社長」の考え方や個性に依存する確率が高くなるのです。

社長の個性

社長の個性

ではどうやって「社長」の個性を見極めるのか?

 

とても簡単な方法があります。

 

それは、

社長の出身を聞いてみれば良いのです。

社長の出身とは何だと思われますか?

「生まれがどこか?」

という事ではありません。

 

「社長になる前は、何の仕事をしていたのか?」

という事です。

 

工務店の社長は、ほぼ100%と言っていいほど、

家に関わった仕事を経験してから、

会社を興したり、後を継いで社長になります。

この社長になる前の前職が、会社の個性に色濃く現れるのです。

 

具体的に見ていきましょう。

小さな会社でも、いきなり社長が出てきて話をするケースは

そんなに多くはありません。

 

ですので、

担当になった人に、社長の出身、

もしくは会社の概要について聞いてみてください。

 

そこでのポイントはひとつだけ。

社長が設計出身なのか、現場出身なのか、または営業出身なのかという事です。

たったこれだけで、会社の個性が見えてきます。

 

実は、この会社の個性の見極めは、

一般的には知られてはいませんが、

とても重要な事なんです。

家づくりを左右すると言っても過言ではありません。

 

なぜなら、

どの会社でも、ホームページやパンフレットでは良い事しか書きません。

でも、本当にそう考えているのか、それとも形だけなのかは、

ホームページやパンフレットを見るだけでは判断がつきません。

 

自分で個性を見極める事が出来れば、

会社が言っていることが本当なのかどうか、

少なくとも信用できそうかどうかは判断できるようになります。

 

それでは次に、社長の出身別の特徴を詳しく見ていきましょう。

工務店の社長を出身別に分ける

社長の出身を大きく分けると、3つに分けられます。

設計出身の社長、

現場出身の社長、

営業出身の社長の3つです。

詳しく見ていきましょう。

 

家と図面

 

設計出身の社長

設計出身の社長は、デザインを売りにしている工務店である事が多いです。

設計で会社を興すのですから、

デザインや設計力で差別化していきます。

 

設計者という職種は、基本的に経営などの煩わしい事より、

図面を描くのが好きな物静かな人が多いです。

 

設計出身の社長は、

そんな設計者の中で会社を興そうと考える人です。

ただの設計者ではありません。

設計出身で会社を興す人は、

話しも好きで個性的な人が強い傾向があります。

そして、建てる家も個性的ですが、

家の性能よりもデザイン重視の傾向が多いので、

ここは好みが分かれるところですね。

 

その他に設計で会社を興す人は、

設計事務所から独立して、自分の事務所を興す人です。

設計事務所は工務店では無いので、今回は割愛します。

詳しくはこちらを参照してください。

家を見に行く前に知っておきたい住宅業界。設計事務所編①

 

設計

 

現場出身の社長

現場出身の社長とは、現場監督や職人から会社を興した人です。

特徴としては、現場の性能や納まりを重視する傾向にあり、

純粋に家を造ることに力を入れている社長さんが多いです。

私、個人的にも好きな社長さんが多いです。

現場出身ですので、家については安心感があります。

 

しかし、社長となると現場に強いだけでは会社は成り立ちません。

家が売れないと会社は存続できないからです。

現場に強いけど、営業力や設計力が弱い工務店も多く、

大きなお世話かも知れませんが、

見ていて危なっかしい工務店も結構あります。

 

逆に現場出身でありながら、設計力も有る。

そんな工務店は優良工務店が多いです。

 

大工

 

営業出身の社長

営業出身の社長を細かく分類すると、

新築、リフォーム営業出身の社長と

不動産営業出身の社長に分けられます。

この2つ、同じ営業出身ですがタイプは全然違います。

 

新築、リフォーム出身の社長は、

自社の営業力強化に力を入れたり、自社をブランド化するのが上手いです。

家を安定して売る事ができる工務店となり、

突然会社が潰れたりしにくい等、財務的な安心感があります。

デメリットとしては、販売に力を入れるあまり、

性能やデザインが追いつかない会社も見受けられます。

壮大な戦略を描きますが、

まわり(実務)がついてこれていないというケースです。

交渉

 

一方、不動産出身の社長は一癖も二癖もある人が多いです。

何しろ不動産業界で成り上がってきたのですから。

 

造成など、宅地分譲など土地がらみはやはり強いです。

二足三文の土地を人が住める場所にする力があります。

一方、注文住宅については疑問符がつきます。

不動産はいかに早く契約して手数料をもらうかと言う世界です。

注文住宅とはスピード感が違います。

スピード感に寄り添ってもらえる会社を選んだ方が無難です。

まとめ

社長の出身を聞くだけで、会社の個性が見えてきます。

もちろん、上記と違う工務店もありますが、

200社以上、工務店を見てきた中でお話していますので、

工務店の個性を見極める目安としては、十分な効果を発揮します。

 

あとは、会社の雰囲気と従業員の社長への対応を見れば、

どんな会社なのかほとんど分かります。

そのポイントはまた後日お伝えしますね。

では。

 

家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。

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土地探しから始める人のための、失敗しない土地の購入方法【絶対保存版】

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建築士が教える今日の問題解決

工務店の個性が分かる方法とは?

  • 社長が営業、設計、現場出身かが分かれば、工務店の個性が分かる。
  • 社長の出身は、営業、設計、現場に分けられる。
  • 営業出身:イケイケで経営センスが高い傾向がある。強引な営業に注意。
  • 設計出身:とても個性的でデザイン重視。経営センスの有無がポイント。
  • 現場出身:家の品質が高く仕事が丁寧。設計センスがあると優良工務店の可能性大。
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O型建築士

地域の工務店で1,500万円〜5,000万円の物件を年間20棟ほど携わる建築士。 家の設計の他、 工務店に向けた設計セミナーを開催。 今までに訪れた工務店の数は200を超える。 趣味は工務店と温泉巡り。 一緒に素敵な家を建てていきましょう! プロフィール詳細はこちら

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