家づくり中のみなさま、こんにちは。ed-commons(江戸小紋)小林です。
先日、内装の打ち合わせ中にお客様がトイレの金属製ペーパーホルダーのカタログを見つめながら「ここに書いてある”仕上げ”ってなんですか?」と質問されました。
そういえば、ドアのハンドル部分の形状などを選ぶ際にも「仕上げ」表記がされていますよね。
何気なく書かれてるこの「仕上げ」ですが、実は雰囲気は仕上げでかなり変わってきます。
今日は細かい部分だけれどデザインや質感にこだわりたい人向けに「金属仕上げ」についてご紹介します。
主な金属塗装の仕上げ
冒頭でご紹介したように、家づくり中のみなさんが目に見えて選択できる可能性がある金属仕上げといえば、「トイレのペーパーホルダー」や「タオルかけ」「建具(ドアや扉)の取っ手(ハンドル)」部分などです。
カタログでこれらのパーツをじっくり見ても「何がどう違うのか・・色?」とよくわからないと困っているお客様もいらっしゃいますが、こういう時はそれぞれの金属加工の表面仕上げ(表面処理)が違うということをご説明しています。
それではイロイロな金属仕上げを見ていきましょう。
鏡面仕上げ
出典;http://www.kawajun.jp/hardware/products/files/SA-343-XC_image.jpg
鏡面仕上げはミラー仕上げと言われるように、最も平滑な仕上げです。
つるっとした質感と鏡のように映り込むような表面で、磨くと鏡のようにぴかぴか光ることから人気があります。
ただ、トイレやドアハンドルで鏡面仕上げを選択してしまうと指紋が目立つので、触った時に気を使ってしまう声もあり、その光沢感を敬遠する方も。
見た目はとても奇麗ですが、まめに掃除も必要になってくるので、手入れをどれだけできるかどうかが鏡面仕上げを選ぶときのポイントになってきます。
ヘアライン仕上げ
出典:http://www.kiriita.com/
先ほどの鏡面仕上げはつるっと鏡のような質感ですが、このヘアライン仕上げはよくみると無数の極細の線状の傷がついています。
鏡面仕上げのような光沢はなく、金属的な質感がシンプルさとすっきりと無骨な印象で人気です。
厨房用ステンレスキッチンなどはヘアライン仕上げが多いですね。
あらかじめ線上の傷がついているため、物を置いて擦れた時も傷が目立ちにくくなっているので、キッチンなど作業する場所に向いている仕上げになります。
ヘアライン仕上げは建材の最も一般的な仕上げです。
サテン仕上げ
http://www.kawajun.jp/hardware/products/leverhandle/leverhandle/item4587
スクラッチ仕上げとかシルクライン仕上げとも言われる仕上げ方法です.
見た目は線状の細かな傷がついたつや消し状のものでヘアライン仕上げとあまり変わらないのですが、ヘアラインは長い連続した極細の線状の傷となり、サテン仕上げは線傷を往復してつけます。
ヘアライン同様、傷は目立ちにくい仕上げになります。
ダル仕上げ
出典:http://www.tsumami-handle.com/popular/KTH-J011.html
ダル(Dull)とは英語で「にぶい」という意味で、一言で言うと「つや消しタイプ」のメタリックな質感の仕上げです。
触れても指紋や汚れがわかりにくく、マットでモダンな質感なのでインテリアにあわせて選ぶとぐっとかっこよくなります。
まとめ
いかがでしたか。
こうした細かい知識を知っておくと、今日からカタログをみる目線が変わりますよね。
特に細かい仕上げまでは覚えておかなくても、鏡面仕上げのように表面がつるっとした物はモダンな雰囲気やカッコいい雰囲気を出すのに役立ちますし、反対にマットな仕上げの物はどのインテリアにも合わせやすく、特にナチュラルな雰囲気をつくるのに役立つという特徴があります。
このように仕上げを理解しておくことはインテリアに合ったパーツを選択する際に役に立ってくれるんですね。
ここにあげた仕上げはごく一部ですので、金属仕上げにこだわりたい方は設計士さんやインテリアコーディネーターさんに相談してみてくださいね。
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