今日は2015年最後の日です。
2015年も建築業界でいろんなことがあり、いくつか記事にしてご紹介しました。
→新国立競技場の建替え問題を家に例えてみると、分かり易くなった
今年も色んなニュースがありましたが、最後に私が今年で一番印象に残った家づくりの話をご紹介と思います。
ある方の家づくりと間取りについてのお話で、満足いく間取りはどうすればつくれるのかを改めて考えさせてくれました。
満足いく間取りのつくり方
今日お話するのは、弊社を尋ねてこられて今年家を建てられた方のお話です。
その方は念願かなって今年家を建てられたのですが、実は訳あって4回、家づくりを一時中止されていました。
なぜそんなに中止になったのかというと、家を建てたいと思う工務店を決めて満足いく間取りをつくってもらったのですが、転勤になったことにより泣く泣く断念という経験を4回もされていました。
単身赴任も検討されましたが、最終的には独立して場所が落ち着き、弊社で家を建てられました。
家が完成した時にゆっくりとお話させてもらったのですが、その時とても印象的なお話を聞きました。
「今まで5社に家づくりのパートナーとなってもらい、どの間取りも全て満足していました。全て土地は違いますし間取りも全然違います。でも、どの間取りもとても満足いくものでした」
間取りが全く違っていても、どれも甲乙つけがたい満足いく間取りだということはどういう事を意味するんでしょうか?
それは、間取りの正解は1つではなく、いくつも存在するという事です。
ただ、正解は1つではないにしても、満足いく間取りをつくるにはかなりのクオリティが必要になります。
では、なぜどの工務店も満足できる間取りを提供できたのか?
私は思う所があったので、その方に聞いてみました。
「その満足する間取りを出してくれた工務店は、全て〇〇のようなことをしていたのではないですか?」
その方の答えは、
「まさにその通りです」
私がこれまで色んな人の家づくりを見てきた中で、この答えが分かる工務店や設計士が満足いく間取りをつくれる人だと思うようになっていたのですが、この考え方が正しいことが分かった瞬間でした。
ここではあえて答えは書きませんが、それは家だけでなく物を売る場合はもちろん、様々なことでも満足度に大きな影響を及ぼすことです。
もしあなたにとって満足いかない間取りしかできない場合、何かが不足しているのかもしれませんね。
来年はこの答えを分かりやすく噛み砕いて記事にしていきたいと思っています。
家づくりをしている方にとって、ぜひ素敵な年になりますようブログを書いていきますね。
来年もよろしくお願いいたします。
O型建築士