amazon.co.jpがリフォームストアを開設しました。
amazon.co.jpのサイト上でリフォームしたい商品を選び、リフォーム工事を積水ハウスグループとダイワハウスリフォームが行うという内容です。
では、このamazon.jpで販売しているリフォームはお得なのでしょうか?これまでのリフォーム事情と比べながら見ていきましょう。
amazon リフォームストアの流れ
amazonのリフォームストアのサイトを見てみると、キッチンや洗面など設備機器を中心に、窓や建材も販売されている事が分かります。設備や窓など、自分で取り付けできない商品は工事費込みの価格となっています。
では、リフォームストアでキッチンを注文した場合の流れを見てみましょう。
まず、リフォームストアで気に入ったキッチンを選択し、注文します。
すると数日以内に工事会社から連絡がきて、工事会社が家に訪問する日時を決めます。
その後、工事会社が自宅を訪問し、現場を確認、合わせて工事内容を説明してくれます。
その内容に納得できれば、正式に契約、そしてキッチンの取り替え工事が行われます。
基本的にはこのような流れになります。
リフォームは基本的には現場を見ないと正式な工事金額を出す事ができません。もしかすると、他の場所が絡んできて大掛かりな工事になる可能性があるからです。
リフォームストアの価格には基本的な工事費が含まれていますが、現場を確認した時に基本工事以外の費用が発生しそうな場合、追加費用を提示して納得なら工事という流れになるのでしょう。
最初にamazonが工事費込みのリフォームを始めると聞いた時、「現場は大丈夫か?」と思いましたが、この仕組みであれば問題なくリフォームする事ができます。
ただ、設備機器はメーカーのショールームで色や大きさを確認してからリフォームする事が多いので、ネットの画像と情報だけでどれだけお客さんに伝わるかは未知数と言えます。
価格はどうなの?
価格自体は、高くもなく安くもないといったところでしょうか。
設備機器に関しては大手の会社の方が仕入れ値は安くなる傾向にあるので安くなりますが、販売の媒体としてamazon.co.jpを使うので、amazonに支払う金額を工事代金に上乗せしないといけません。
そのため、インターネットで買うから激安という訳でなく、適正な価格で販売していると言えます。
リフォーム業界はどうなる?
今後は、リフォーム会社が見積もりを出した際に適正な価格なのかどうかをamazon.co.jp上でお客さん自身で比べる事ができるようになります。
設備機器は微妙に違う機能が付いていたりと、全く同じ商品で比べるのは難しいですが、ある程度の金額の判断は簡単にできるようになります。
これまで比較が難しかった理由は、リフォームのチラシは商品の価格が載っていても、工事価格は現場を見ないと教えてくれないことが多いからです。そのため、相見積もりするとしても、何社かに家に来てもらわないといけなかったので、かなり手間が必要な状態でした。
それがamazonのリフォームストアを見れば工事代金込みの目安価格が分かるので、比較しやすく判断も付きやすくなります。
そのため、悪どい工事代金を取っている会社は今後苦しくなると考えられます。
また、amazonのリフォームストアはamazonというプラットフォームを借りてリフォーム会社が販売する流れになっています。リフォームの巨大な広告の役割をamazonが果たす訳です。
そのため、既存のリフォーム会社はお客さんの目に付くように宣伝を打つ必要がでてくると考えられます。
ただ、リフォームのお客さんは高齢者が多く、インターネットで買い物をするのに慣れていません。そのため、いまでもチラシが幅を利かせている世界でもあります。
そのため、時間はかかると思いますが、amazonのリフォームストアによって若い世代はamazonから。高齢者はチラシからと棲み分けが進んでいくと考えられます。
まとめ
amazonのリフォームストアができる事で一番メリットがあるのは、リフォームを考えている消費者の皆さんです。これまで、訪問してもらわないと分からなかった工事費込みの価格がインターネット上で分かるようになるので、選択肢が広がります。あまり変化の無かったリフォーム業界が変わるきっかけになるかも知れないので、amazonリフォームストアの動向は楽しみと言えます。いずれamazonが家を売るなんて日が来るかもしれませんね。
では。
家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。
→土地探しから始める人のための、失敗しない土地の購入方法【絶対保存版】
→家を建てる前に必ず知っておきたい理想の家を建てる方法【絶対保存版】
建築士が教える今日の問題解決
amazonのリフォームストアってどうなの?
- 設備機器や窓、建材をamazon.jpで販売。
- 取り付けが必要な物は工事費込みの価格で販売している。
- 工事費込みの価格が分かるので、消費者に取って判断しやすい。