前回、「暮らしのイメージ」を持ってもらう事をお伝えしました。
ある程度イメージができてきたら、今度は理想と平行して現実も見据える必要がでてきます。
現実とは・・、お金です。
お金がいくらかかるか把握する方法
残念ながら、家づくりは理想だけではできません。
その理想を現実に落とし込む作業が出てきます。
その現実を把握するために必要な物が「資金計画」という物です。
「資金計画」とは簡単に言うと、家づくりに必要なお金がすべて分かる物で、基本的には住宅会社が作ってくれます。
「資金計画」の中には、建物の金額、外構の費用や家電、家具の予算。ローンの諸経費や土地の金額など、家に関わる多くの項目があります。
※外構とは庭の工事の事です。
この「資金計画」であまり知られていない事が1つあります。
家の総予算を把握する大切な「資金計画」。
実は、各会社で書き方にかなり違いがあるんです。
会社によって各項目に含まれているもの、含まれていないものも違いますし、そもそも会社によっては家具家電や外構など、将来必ず必要な項目が無い会社もあります。
「資金計画」の細かい内容やポイントを書き出すと、かなりのページ数が必要となるので後日とさせていただきますが、まず最初に把握しないといけない事は家にいくらまで使うのか総予算を把握する事です。
総予算のポイント
使える総予算を把握するために大切なポイントは2つあります。
まず1つめは、今ある自己資金(貯金や使って問題ないお金)の確認と親御さんから援助があるかどうかの確認です。
そうすることで、手持ちの自己資金が分かります。
2つめは、ローンを組んだ際に、無理の無い範囲の返済額はいくらなのかをはじき出すことです。
その金額を元に、住宅ローンのシュミレーションを行い、いくら借り入れできそうかを把握します。
ローンのシミュレーションは、「ローン」「シミュレーション」と検索すれば沢山出てきます。
どこもそんなに変わりないので、使いやすそうだなと思うサイトで、シミュレーションしてみてください。
こうして出てきた、「自己資金」と「借入れ額」を足した物が、あなたが家にかけられる総予算です。
私の経験から1点アドバイスさせてください。
実は、実際に家を建てた人はここで出た総予算より少しオーバーする方が多いです。
(ローンが総予算以上組めない人をのぞきます)
原因は総予算を元に家の大きさを決めてしまうからです。
普通は間取りを決めてから仕様打合せをするので、家の大きさは予算内でも仕様打合せで予算がオーバーしてしまうのです。
そうならないためにも、「理想の予算」と「ここまでならかけられる予算」の二つを把握していると、余裕を持って家づくりをすることができます。
今回はお金という、ちょっと頭の痛いお話をしましたが、とても大切な事ですので、
ぜひ一度ご家族でお話してみてくださいね。
次回は土地探しのポイントをお伝えします。
土地の有る方は、住宅会社を探してみましょう。
お金の失敗例はこちらをご覧ください。
では。
こちらも家づくりの参考にしてください。
家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。
→土地探しから始める人のための、失敗しない土地の購入方法【絶対保存版】
→家を建てる前に必ず知っておきたい理想の家を建てる方法【絶対保存版】
建築士が教える今日の問題解決
家のお金、まずはどうすればいい?
- 最初に総予算を把握する。
- 総予算は「自己資金」と「借入れ額」を足したもの。
- 当初の総予算は超えやすい。
- 「理想の予算」と「ここまでならかけられる予算」。2つの予算を決めると気持ちに余裕ができる。