家を建てるとき、住宅業界では大きく分けて3つの業態に分けられます。
①ハウスメーカーで家を建てる。
以上の3つです。
家を建てようと考えている皆さんも、1つを家づくりのパートナーとして選ぶ事になります。
今回は、この3つの中のハウスメーカーについて詳しく見ていきましょう。
ハウスメーカーで家を建てる
一言でハウスメーカーと言っても、大手のハウスメーカーと中堅ハウスメーカーやパワービルダーと呼ばれる会社までたくさんの会社があります。
ここでは住宅展示場に行けば必ずあるような会社、もしくはCMでよく見る会社と思っていただければと思います。
ハウスメーカーで家を建てる理由
ハウスメーカーを選ぶ人は、そのブランド力とネームバリューの安心感からハウスメーカーを選ぶことが多いです。
マンションなんかも同じですね。
〇〇レジデンシャルやプ◯ウドなんかがそうです。
また、会社の規模が大きく資本力があることで、家の保証期間内に倒産の心配が少なく感じられる事や、大手だから手抜き工事は少ないだろうという理由でハウスメーカーを選ぶ人もいます。
(ただ、欠陥に関しても、会社の姿勢によって差がありますし、大きな欠陥が発覚した場合、会社が傾く事もありえます。)
ハウスメーカーで家を建てるデメリット
ハウスメーカーで家を建てるデメリットをあげると、家を大量生産するためには、規格をある程度決める必要が出てきます。
そのため、設計や仕様の自由度がある程度限られてきます。
仕様の幅を持たせる事によって、自由度を高めている例もありますが、基本的には、数を売らなければいけないので、デザインにも限界があり、無難なデザインとなりがちです。
コストについては、商品が規格化されているので物のコストダウンはできます。
しかし、ブランドやネームバリューを高めるための宣伝や広告費はかなりの額にのぼります。
また、住宅展示場というところは、毎月家賃が発生します。
住宅展示場を経営している会社(住宅展示場の大家ですね)は、住宅展示場に家を建ててもらって、その家賃で会社を運営するので結構いい値段をとります。
最後に人件費。
多くの会社は、基本的に大卒の人間を採用します。
優秀な人間も多いですが、その分、他業種の大手企業と同じくらいの収入がないと人は定着しません。
ですので、中小の会社に比べると基本的に社員の賃金は高めです。
賃金が高いということは、経済の観点から言うと決して悪い事ではありませんが、家のコストとしてはプラスされてきます。
これらの事が積み重なった結果、基本的に価格は高くなります。
ハウスメーカーまとめ
ハウスメーカーは、ブランド力があり、それが安心感に繋がっています。
ただし、自由度と個性に制約が出ます。
そして、家の性能以外の部分でお金がかかっています。
ハウスメーカーを選ばれる方は、個性よりもブランドを持つことが好きな比較的裕福な方。
お金を持っている安定志向の方や地域や場所柄、家柄で名前が通った物でないとダメな方が多いです。
また親御さんから援助受ける若夫婦で、安心できる会社でないとダメだという方も結構います。
あとは住宅展示場に行って、なんとなく決めてしまった方ですね。
うちの実家もそうでした。
(実家はハウスメーカーというより、パワービルダーでしたが。何とも微妙な家ができました)
ハウスメーカーといっても数があるので、ハウスメーカーに興味のある方、一度ハウスメーカーの中身を見てみたいという方は
ハウスメーカーをそれぞれ比較をしてみてみるのも面白いでしょう。
(私もハウスメーカーは定期的に一通り見てまわています。)
複数のハウスメーカーの一度に比較できる方法もあります。
以上、ハウスメーカーに対して厳しい点が多くなりましたが、私は力のある工務店贔屓なので、何卒ご了承お願いいたします。
次回は引き続き、設計事務所について書いていきますね。
では。
家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。
→土地探しから始める人のための、失敗しない土地の購入方法【絶対保存版】
→家を建てる前に必ず知っておきたい理想の家を建てる方法【絶対保存版】
建築士が教える今日の問題解決
ハウスメーカーの特徴は?
- ブランド力が高い。
- 大手なので安心感がある。
- その分、価格は高いです。
- 商品選択や間取りの自由度に制限がある場合があります。