最近、徐々に暑くなってきて夏が近づいているのを実感しているO型建築士です。
今日は好評の土地の失敗例シリーズ、テーマは「夏」でお送りしたいと思います。
土地を買ったけど、「夏」になって初めて気付く事っていうのが意外に多くあります。
今回はそんな失敗例と対応方法についてお送りします。それではどうぞ!
お隣の植栽が、夏になると敷地を超えてくる
「夏」になって初めて気付く事。それは「近隣の植栽がどれだけ伸びるのかが初めて分かった」という事です。
1年中、葉っぱが落ちない常緑の植栽でないかぎり、
通常の植栽は春に芽が出て、夏に盛りを迎えて、秋に落葉します。
そして、意外によく目にするのが、
「お隣の植栽がこんなに伸びるとは思わなかった」という失敗です。
どんな事が起こるかというと、
一番多いのは植栽が敷地をはみ出して越境してくる事です。
本来であれば、敷地からはみ出した部分は木の持ち主が剪定しないといけないのですが、
自分から進んで剪定してくれる人はあまりいません。
それはお隣の人の性格が悪いからとかではありません。
毎年そのまま放ったらかしにしていたので、
剪定しないといけないという事が頭から抜け落ちている事がほとんどです。
そのため、お隣に剪定して欲しい旨を伝える必要があるのですが、
自分たちのほうが後で引越して来たし、お隣との関係が悪くなるのもイヤなので、
生活に支障をきたす場合以外、お隣に剪定してもらう人は少ないのが現実です。
お隣の木が思ったより大きかった
他に多いのが、土地を秋から冬にかけて購入し、夏前に家が完成したけども、
実際に住んでみると、お隣の木が葉をつけると思ったよりも大きくて、家の中が暗くなってしまったというケースです。
これは木が、冬と夏で違う姿になってしまうのが原因です。
通常は夏の方が葉が生い茂るので、冬よりも一回り以上大きくなります。
そのため、木の陰になって思っていたよりも家の中が暗いなんて事が起こってしまいます。
対応策は無いの?
このような失敗を回避するにはどうすればいいでしょうか?
まず植栽の越境(敷地からはみ出している)ですが、土地を購入するときに植栽が越境しそう、または越境している事を確認するのが重要です。
もし植栽が越境しているのであれば、不動産屋を通じて越境している旨を伝えてもらい、あらかじめ剪定してもらう事ができます。こんな時こその不動産屋です。遠慮せずにお願いしましょう。
木に関しては、大きな木の隣の土地は避けた方が無難ですが、これは近隣の聞き込み調査でどのくらい日陰になるのかある程度分かるようになります。夏はどの辺まで陰ができているかなど、近隣の人は良く知っているものだからです。
まとめ
土地は朝、昼、夜といった一日だけでなく、春夏秋冬でも違う顔を持っています。
今回のような土地の失敗を無くすには、注意深く土地を観察する事で回避できます。
ただ、毎回問題が無いか意識するのは大変なものです。
もっと簡単に土地をチェックできる「土地のチェックシート」を近日中に読者の皆さんにプレゼントする予定なので、土地探しの際に使ってくださいね。
では。
その他の土地の失敗例についてはこちらも参考にしてください。
近隣聞き込みについてはこちらが参考になります。
家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。
→土地探しから始める人のための、失敗しない土地の購入方法【絶対保存版】
→家を建てる前に必ず知っておきたい理想の家を建てる方法【絶対保存版】
建築士が教える今日の問題解決
夏場に多い土地の失敗例って何?
- 近隣の植栽が越境してきて困る。
- 近隣の木に葉が生い茂り、家が思ったより暗くなってしまった。
- 土地を買う時に夏の状態もイメージすると、このような失敗を回避できます。