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不動産の取引が変わる?ソニー不動産とヤフーが提携

こんにちは、O型建築士です。

先日、amazonがリフォームに算入という話題を取り上げましたが、

今度はソニー不動産とヤフーが提携するというニュースが飛び込んできました。

amazonがリフォームストアを開設。amazonでリフォームするとお得?

提携して何をするのかと言うと、不動産仲介業者を介さずに中古マンションを個人で売買できるようにすると言うものです。

古くさい体質の不動産売買に影響を与えてくれそうな今回の提携について、詳しく見ていきましょう。

ソニー不動産とは?

ソニー不動産

Photo:https://sony-fudosan.com

まず、今回の主役の1つ。ソニー不動産とはどんな不動産屋なのか見てみましょう。

名前の通りソニーが出資している不動産屋なのですが、他の不動産屋と大きく違うところが1つあります。

それは「片手取引」を行うという事です。

 

不動産には「両手取引」と「片手取引」という取引があり、物件の売主と買主の両方から手数料を取るのが「両手取引」。「片手取引」は売主または買主のどちらかからのみ手数料をもらいます。

不動産屋はより多くの手数料が欲しいので、もちろん「両手取引」を狙います。ですが、「両手取引」は世界的に見ても特殊で、アメリカでは禁止されている州も数多くあります。

理由は、物件の囲い込みと呼ばれる問題など、物件の売主や買主のための取引ではなく、不動産屋の都合の良い取引にできてしまうからです。詳しくはこちらを参考にしてください。

こんなに損する!大手不動産仲介業者の物件囲い込みによる被害

 

これまでの不動産屋の悪習である「両手取引」ではなく「片手取引」、いわゆる「米国型エージェント制度」を導入していることで、ソニー不動産は日本では画期的な不動産屋と言えます。

 

そんなソニー不動産とヤフーが組んで行うのが、不動産屋を介さずに売主と買主が自由に取引できる仕組みの開発です。

まずは都内の中古マンションの個人間売買が年内にスタートします。

不動産取引はどう変わる?

不動産取引が変わる

不動産屋を介さずに、売主と買主が直接物件を売買すると言う事は、不動産屋が行っていたことを物件の売主と買主が行う事になります。

マンションの売主であれば、自分の物件の写真のUPもそうですし、値付けも自分で行います。

反対にマンションを買いたい人は、自分でマンションの売主に連絡を取りマンションの内覧の日取りを調整、さらに価格交渉も自分で行えるようになります。

 

メリットとしては、不動産会社を介さないことによる仲介手数料の削減です。

ヤフーとソニー不動産がシステム利用料を取るでしょうが、今の 仲介手数料 = 不動産価格 × 3% + 6万円よりも安くなるのは必至と言えます。

また、売主にとっても物件の囲い込みに会う事はありませんし、非常に透明性の高い不動産取引が行われるようになります。

 

デメリットとしては、マンションを買う人の目利きが問われる事になります。

最終的な不動産契約の際は、ソニー不動産による重要事項説明というのが行われるはずですが、基本的には何でも自分で判断しないといけません。住宅ローンの審査もそうですし、リフォームするのであればリフォーム業者を押さえて一緒にマンションを見に行って見積もりをつくってもらう必要がでてくるなど、段取りも必要になってきます。(オプションとしてお金を支払えば、ソニー不動産がやってくれると思いますが。)

ですのでマンションを買う人にとってみれば、ある程度の経験がある人には非常に良い仕組みですが、全くの未経験だと結構大変な作業になると思われます。

一方、マンションの売主にとっては大したデメリットはありません。物件を囲い込まれる事も無く、物件の反響も全て分かるので、価格の調整などもやり易くなります。ヤフーオークションにちょっと似ていますね。

まとめ

ソニー不動産とヤフーの提携によって、少なくともこれからのマンション取引は変わっていきます。

古い慣習に支配されていた業界が、大きく変わっていく始まりかも知れません。

これからは仲介手数料だけ取る不動産屋はいらなくなり、不動産についてアドバイスする不動産アドバイザーみたいな人が活躍する時代になるのかも知れませんね。

 

個人間で物件を取引できるようになれば、メリットは物件を売買する人、デメリットは旧態の不動産屋が受けます。

そのため、不動産業界を上げて規制を強化する動きがでるかも知れません。

不動産の「両手取引」が規制されないのは、それだけ不動産業界から政界へ大量のお金が流れているからとも言えますから。

 

ソニー不動産の決算を見てみると、まだまだ赤字の状態みたいですが、不動産業界を変えるためにぜひ頑張って欲しいものです。

では。

 

不動産の囲い込みについてはこちらを参考にしてください。

不動産の物件囲い込みを体験してみた!!囲い込みの防止方法を考えてみる

家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。

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ソニー不動産とヤフーが提携して何をするの?

  • 物件の売主と買主が直接取引できるようになる。
  • 個人間で物件を取引できるようになれば、メリットは物件を売買する人、デメリットは旧態の不動産屋が受ける。

 

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O型建築士

地域の工務店で1,500万円〜5,000万円の物件を年間20棟ほど携わる建築士。 家の設計の他、 工務店に向けた設計セミナーを開催。 今までに訪れた工務店の数は200を超える。 趣味は工務店と温泉巡り。 一緒に素敵な家を建てていきましょう! プロフィール詳細はこちら

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