手すりだけじゃない!高齢者が快適に使えるユニットバスにする8つのポイント

家づくり中のみなさま、こんにちは。ed-commons(江戸小紋)小林です。

 

もうすぐ敬老の日。

これからお家を建てる方の中には、高齢の親御さんと同居されるケースや二世帯住宅にされるという方も多いのではないでしょうか。

今日はお風呂の中でも扱いやすいユニットバスで、高齢者向けにチェックしておきたい8つの仕様についてご紹介します。

高齢者が使うユニットバスで大事なこと

21世紀の社会は超高齢社会とも言われ、高齢者が元気に安心して自宅で生活できる住まいづくりが求められています。

「ちょっと待って。我が家にはそんな高齢者はいないよ」という皆さんも、いずれは歳をとります。

中には大病をわずらったり、入院したり、怪我をしたりと体の動作が不便になることもありますよね。

またご家族の誰かを介護する可能性も多いにあります。

 

そういう意味でも、加齢とともに生じる「物理的障壁」「生活負荷」「介護負担」の軽減は、家づくりをしている皆さん全員にも関わってくる大切な課題の一つであるとも言えますね。

人によってはゆっくり動作をすれば一人で入浴できる方、介助者の見守りが必要な方、車椅子やシャワーチェアーで介助者の手助けが必要な方、とケースは様々です。

中にはご自宅での入浴が難しく、介護施設で専門スタッフの付き添いで入浴される方もいらっしゃることでしょう。

ここでは、一般的な高齢者の自宅での入浴向けにご紹介いたします。

ユニットバスでチェックしておきたい8つのポイント

それでは、さっそくユニットバスでチェックしておきたい8つの仕様についてみていきましょう。

必要な手すりはどこにつける?

まず、みなさんが気にされるのは「手すりを浴室内につけられるか?」ということ。

メーカーによって、手すりがつけられる位置や形状はそれぞれ異なります。

手すりがつく位置によってシャワーの位置も少し変わったりしますので、手すりを追加したい旨を伝えた上で、どんな手すりがどこに追加できるのかは最初に確認しておきたいですね。

ちなみにユニットバスの中は手すりは後から追加できないのでご注意ください。

 

浴槽はまたぎやすい高さか

高齢者にとって、入浴時の足の上げ下ろしというのは、健康な人が想像している以上に負担と言われています。

つまり、反対に言えば浴槽をまたいで移動するという動作がしやすければしやすいほど、快適なバスタイムに一歩近けますね。

またぎやすい高さというのは、ひざ下の長さがポイントで、高齢者ですと平均のひざ下長さは40cmと言われています。

 

立位からの入浴でも座位からの入浴でも、またぎやすく自然な足の上げ下ろしができる目安は浴槽の高さ40cmです。負担が軽いと、介助者の負担軽減にも繋がりますね。

ショールームに行った時には、浴槽の高さも確認しておきたいポイントです。

 

入浴時の姿勢が安定できるか

出典:http://www.toto.co.jp/products/bath/sazana/parts/bathtub.htm

ユニットバスの内部の形状は、大きく分けて

  • 角のある垂直型のスクエア型
  • 角のとれたラウンド型
  • ラウンド型に段差をつけた腰掛け型

の3タイプが主流です。

 

高齢者にとって一番大切なのは、実は「入浴時の姿勢が安定する」形状であること。

イメージとしては、浴槽内に座ったときに、骨盤が起きて座位が安定しやすい形状です。

スクエア型の浴槽で浴槽内に沈めて使うバススツールを一緒に使うなどして、使いやすい浴槽を選びたいですね。

 

浴槽のフチが掴みやすく押しやすい形状になっているか

実は、虚弱高齢者の握力は40歳の約1/3ということをご存知でしょうか。

つまり、握る力がとても弱くなっている上に濡れた手で握って体を支えるというのは、高齢者にとっては負担がかかる動作となってしまうんですね。

このため、「握る」のではなく「押す」力の方が安定しているとされています。

浴槽の出入りのことを考えると、握るよりも浴槽のフチなどを「手で押す」方が力が入りやすく安定しているということなのですね。

 

浴槽のフチは、手を置いて立ち上がったり、手をついて体を支えたり、浴槽内に座っている時に腕を置いたりと意外と大活躍します。

浴槽のフチや手すりは、つかみやすく手で押しやすい、幅広いものを選んでおきたいものです。

 

介助者の動作負担が軽減される仕様になっているか

出典:http://sumai.panasonic.jp/agefree/products/bath/dai/index.html

高齢者を入浴させる介助者にとっても入浴は重労働です。

無理に介助を行うことで、腰や肩に負担がかかってしまうようでは大変。

腰を曲げずに介助できるような移乗台などもあわせて用意するようにしたいですね。

 

浴室に入る際に段差が無いか

出典:http://sumai.panasonic.jp/agefree/products/aqua_heart/a-u/feature.html#anc-05

脱衣室から浴室に入る際の段差というのは、思わぬつまづきによる事故を引き起こします。

また、シャワーキャリーや車椅子をつかって浴室に入る際にも、わずかな段差を乗り越える時にひっかかってしまい、転落してしまうケースもあり、段差を乗り越えることは非常にストレスとなります。

そのため、ショールームでは浴室のドア枠で段差がないかを実際にスタッフに確認しておきたいですね。

浴室内との高低差は3mm程度であれば、住宅の品質確保の促進に関する法律等級5の基準以上となります。

 

ドア幅は広くとってあるか

車椅子などでお風呂に入ることを想定されている方は、なるべくドア(開口部)が広く開くタイプのドアが便利です。

メーカーによっては、開口寸法が大きく取れる引き戸タイプのユニットバスを用意しています。

この場合は車いすが問題無く通る広さかどうか、実際の寸法(有効寸法)をショールームで確認しておきたいですね。

 

ヒートショックが起きないよう浴室〜脱衣室に暖房対応があるか

ヒートショックとは家の中での急激な温度差がもたらす体への悪影響のことです。

急激な温度変化により血圧が大きく変動することで、失神や心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こすとされているので、特に温度差の激しい浴室から脱衣室の温度管理はとても大事です。

そのため、浴室内に浴室乾燥暖房機をいれるなどで浴室内の対策をしておけるとベストですね。

 

また余談ですが、意外と対策ができていないのが脱衣室。

特に脱衣室は衣服の着脱などを行う場所ですので、温度対策はとても重要です。

電気ヒーターなどを置く場合は、脱衣室に専用の電源コンセントの確保をお忘れなく。

たまに洗面台上のコンセントをコードをひっぱって使っているケースがありますが、脱衣室でメガネを取って作業していて配線コードにひっかかって転倒したりということもありますので、コードに体がひっかからないような場所のコンセントの設置はとても大切です。

まとめ

今回は高齢者用のユニットバスについて見てきました。

高齢者のお風呂というと、ご家族が気を利かせて「手すりをつけておいてください」ということが多いのですが、手すり以外にもチェックしておきたいポイントというのは色々とあるんですね。

どうしても必要になった場合にリフォームするという方法もありますが、近い将来に必要なことが分かっている場合は、予め設備を整えておく方が費用も安くなりますし、心理的にも安心感があります。

ぜひ今回の内容を参考にしながら、お風呂を選んでみてくださいね。

 

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