勾配天井にするなら知っておきたい照明アイデア4選

家づくり中のみなさま、こんにちは。ed-commons(江戸小紋)小林です。

 

今回のテーマは勾配天井。

リビングの吹き抜けや寝室などで、勾配天井といって屋根形状にあわせて斜め天井にした天井は、高さがでる分、室内が広く見えて開放感がありますね。

勾配天井ってどうなの?勾配天井の魅力とデメリット

 

ただ、斜めの天井ということで、平らな天井とは違った照明手法を検討する必要も出てきます。

勾配天井にすると、普通の平天井よりも照明計画が難しくなるんですね。

そこで今回は勾配天井を計画している皆さんに照明アイデアについてご紹介します。

勾配天井の部屋の照明

日本の一般的な室内照明は、天井に照明器具を設置し、光を上から下に下ろすのが基本です。

一方、勾配天井は通常の平天井と違い、斜角の天井で構成されているため、室内の位置によって天井高が変わってきます。

 

通常、室内天井の高さは約2m40cmを基本としている住宅が多いですが、勾配天井の角度によっては天井の高さは3mを超えたりします。

このため、2m40cmの平天井の中心に設置された照明器具とは、床やテーブルまでの照射までの距離も違ってきますし、床への反射率も異なり、平天井の時とは明るさが違うということが発生します。

 

また、通常の室内灯を斜めの勾配天井に取り付けると、照射角度が真下ではなく角度がつきますので、まっすぐ床まで降りてくる光が少なくなり、その部屋で過ごす際になんだか落ち着かないというケースもあります。

そのため勾配天井にする際には、その部屋にあった照明計画にする必要が出てくるんですね。

勾配天井の代表的な照明手法

それでは、勾配天井の代表的な照明手法をご紹介します。

 

上から吊るす

勾配天井の照明

出典:http://www.odelic.co.jp/products/execution/habitation/index.html

コード式の照明器具を使って、コードを垂らした下に光源がある照明器具を吊るす方法です。

勾配天井の場合、天井に直付けするようなシーリングライトですと、先にあげたように床に対して斜めの角度のある照射になりますので、光が室内に均等に配灯されません。

一方、天井に直付けする照明ではなくコードで垂らす照明を使って照明器具と床を平行にすることで、より安定した光源を作り出すことができるようになるんですね。

 

勾配天井で上から吊るす場合に注意しておきたいのが、照明器具を吊るす際に器具に負担がかからないよう傾斜天井用の引掛シーリングを取り付けることです。

この引掛シーリングは55度程度までの傾斜であればボール状のシーリングキャップが可動して照明器具のコードを垂直に垂らすことができるようになっています。

傾斜天井にシーリングファンなどを吊るす場合も同様に引掛シーリングを用意してくださいね。

梁上、梁下、梁せいなど梁に設置する

梁

出典:http://www.lightstyle.jp/?cn=100040&bgc=10000206

勾配天井の場合、天井空間に梁が縦横にあらわれているケースもあります。

そして、この梁を利用して梁の上または下、または梁せいといって梁の側面に照明器具を取り付ける方法です。

 

梁から床までは一般の平天井時の距離程度ですので、照射量がさほど変化することもないので、室内(床)をより明るくしたい場合には有効な手法となります。

照明器具としては、スポットライトや細長い管タイプの照明器具が丁度よいですね。

スポットライトの照射範囲は一般的なシーリングライトより狭いので、照射の位置を自由に移動させたい場合は梁にライティングレール(ライティングダクトとも言います)を設置し、ライトの位置を移動させるようにしておくと便利です。

 

また、梁上に細長い管タイプの照明を置き、天井面に光を向けることで間接照明的な使い方をすることもできます。

上に束(つか)といって梁を支える縦状の構造物が多い場合は、束が光の影になることがありますので、束の位置もしっかり計算にいれておくのがポイントです。(設計士、インテリアコーディネーターにひと言確認しておくと安心です)

梁と束

また、梁は構造体ですので、照明器具の配線が埋め込めずむき出しになるケースもあります。梁を見下ろす位置にロフトなどがある場合は、配線が丸見えになることもありますので注意が必要です。

 

勾配天井用ダウンライト

通常のダウンライトは平天井用の仕様になっているため、傾斜天井で使うダウンライトは傾斜天井用のダウンライトを使います。

傾斜天井用のダウンライトは、光が床に対して斜めの角度で照射することなく床に向かって垂直に光が照射するようになっているからなんですね。

 

ただ、ダウンライトは光源の広がりはあまりないことと、配灯位置によっては床から遠い照射になり床までの光量が少なくなることもありますので、ダウンライトの配灯数も多く必要です。

そのため、部屋全体を明るくするには傾斜天井用のユニバーサルダウンライトを用いて壁面に光を当て、間接照明的に空間を明るくするという手法もあります。

(ユニバーサルダウンライトとは、下のダウンライトのように光を当てる位置をフレキシブルにできるダウンライトのことです)

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壁を照らす場合、光っている壁面が多いほど空間は明るくなりますが辞書や細かい文字を読む用ではなく、空間をほんのり照らす明るさとなるので、手元の明るさに不安がある場合は、フロアランプなどで床周辺の照度をあげるようにしてあげるとベストですね。

 

壁に取り付ける

勾配天井

出典:http://www.odelic.co.jp/showroom/jyutaku_inclndceiling.html

傾斜天井ということは、壁面の一方は天井が高くなり壁面積が大きいということですので、壁面を照らして間接照明的に空間全体を明るくするという照明手法も有ります。

ブラケットといって壁付けの照明で上下または左右に光量を散らすことによって空間を明るくするのも個性が出てオシャレですね。

この場合、クーラーなどの家電に光量が直接あたるとせっかくのかっこよさが台無しですので、壁面照明の際は光の伸びる方向に障害物がないか確認しておくのがポイントになります。

まとめ

それでは今回のまとめです。

  • 勾配天井に取り付ける照明器具は、平天井とは光の角度や床までの照射距離が異なることを考えて選定する。
  • 上から吊るす場合は、照明器具(の光源)と床が平行になるよう引掛シーリングを取り付ける。
  • 梁に照明器具を取り付ける場合は、配線がむき出しになることもあるので、梁を見下ろすロフトがある場合は「見え方」も確認しておく。
  • 上から光を下ろす手法だけでなく、勾配天井の高さのある壁を使って壁に光をあて間接照明的に空間を明るくする手法もある。(この場合、フロアライトとの併用も検討する)

 

いかがでしたでしょうか。

今回は勾配天井の照明計画について、少し専門的な部分も踏まえながらご紹介してきました。

間取りによっては、勾配天井の照明計画は難しいものもありますが、平天井とはまた違った個性の出るすてきな照明空間をつくることができます。

図面だけでは照明空間が想像しにくい場合は、照明メーカーのカタログや画像などでイメージをつかんでみると、理想の照明計画に近くなるのでおススメです。

また、設計さんによっては、照度分布図といって、どの程度空間が明るくなるかというシミュレーション資料をつくってくれることもありますので、明るさや照明の雰囲気が気になる場合は聞いてみてくださいね。

 

折角の部屋の見た目が印象的になる勾配天井。

ぜひ、照明計画も含めて素敵な空間にしてくださいね。

 

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