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都市部で活躍?コートハウスのメリットとデメリット

「コートハウスを検討しているのですが、コートハウスのメリットとデメリットって何でしょうか?」

読者さんからこのような質問をもらいました。

コートハウスはおしゃれな家が多いので気になってる方も多いですね。

 

そこで今回は、コートハウスのメリットとデメリットについて見ていきたいと思います。

それではどうぞご覧下さい。

コートハウスって何?

コートハウス

Photo:http://kentikusi.jp/dr/jirei/7337/中庭と坪庭のある家

敷地全体を壁で囲んで、建物の内側に庭をつくった住宅のことを「コートハウス」と呼びます。

中庭のある家の都市型バージョンといった感じが近いですね。

外側の窓はあまり大きくせずに、中庭に面した窓を大きく取るのが特徴です。

 

コートハウスは昔からヨーロッパ各地でつくられてきましたし、京都の町家もコートハウスのひとつです。

間口の少ない土地で、どれだけ明るく快適な空間がつくれるかというのは、昔からのテーマだったんですね。

 

コートハウスはどちらかというと、周囲と調和するというよりもプライバシーを守ることに重点が置かれた住宅と言えます。

コートハウスのメリット

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設計:矢板建築設計研究所

 

コートハウスの1番のメリットは、周りの目を気にすること無く中庭を使えることにあります。

外に開いた庭の場合、よほど広い土地でないと、なかなかプライベートな庭というのは難しいですね。

都市部であれば尚更です。

 

一方、コートハウスは壁に囲まれているため、周囲の環境を気にせずに中庭が使えます。

庭というよりも、一種の部屋のような使い方ができるんですね。

例えば、部屋の床と同じ高さになるようにデッキを敷いてあげれば、より部屋と一体に使うことができるようになります。

 

コートハウスの中庭の使い方は自由です。

外でお茶を飲んでもいいですし、日なたぼっこをするのもいいですね。

木を植えたり、大きな観葉植物を置くのも様になります。

コートハウスの中庭は、住む人の一種の個性となるのでインテリアのように見ていて楽しいんですね。

 

また、コートハウスのメリットとして、周りの環境に左右されづらいという特徴があります。

周りの家が建替えたとしても、その影響をあまり受けないんですね。

 

都市部というのはお隣の家も近いですし、土地としての需要があるため周りの環境というのは常に変化していく可能性があります。

お隣の土地が今後どうなるか予想がつきにくいと言えます。

コートハウスは外部の影響を極力受けないように設計することが多いので、近隣に左右されないのは大きな魅力なんですね。

(マンションなど家全体が影になってしまうような大型建築物が建つ場合は別ですが)

コートハウスのデメリット

SW_Filipp Kozachuk

コートハウスのデメリットを挙げると、通常の住宅よりも費用がかかることがデメリットと言えます。

家全体を壁で囲うことになるので、その分予算も多く必要になってしまうんですね。

同じようにメンテナンスのコストも高くなる傾向があります。

外壁面も多くなるので、家の性能が気になる方は施工レベルの高い工務店に依頼するようにしたいですね。

 

他にコートハウスならではの特徴として、中庭に何か置こうと思った場合、必ず家の中を通って行くことになります。

そのため家の中に入らないものは、家の建築中を逃すと中庭に持ち込むことができなくなってしまいます。(例えば大きな木など。クレーンを使えば何とかなることがありますが、費用もそれなりに必要です)

コートハウスは囲まれているのでプライバシーがありますが、囲まれている分、普通の庭とは少し勝手が違うので注意が必要なんですね。

 

また、どちらかというと大人数の家族の家というよりも、少人数の家庭の方がコートハウスは向いていると言えます。

理由は面積の問題です。

都市部の住宅の場合、あまり大きくない土地に家を建てるケースが多くなります。

そのため、その限られた面積の一部を使って中庭をつくることになるのですが、家族が多い家庭だと、どうしても生活に必要な部屋としてのスペースを確保することがまず最優先となりがちです。

中庭のスペースを確保しづらくなってしまうんですね。

あまりに中庭のスペースが小さいと採光などの効果がほとんど出ないケースもありえるので注意が必要です。

コートハウスが似合う人

コートハウスをつくる場合、中庭をどう活かすか考えながら家をつくっていきます。

中庭が生活の一部となるだけではなく、中庭があってこそ生活が成り立つようになるんですね。

 

そのため家の中だけでなく、積極的に外部空間を楽しめる人に向いている住宅と言えます。

また、中庭と言っても外部空間なので、日光や雨といった自然環境の影響も大きく受けます。

そんな自然環境も含めて楽しめる人が、コートハウスに向いている人と言えるんですね。

まとめ

今回は都市型のコートハウスについてご紹介しました。

コートハウスには色んなメリットとデメリットがありますが、コートハウスをすごく簡単に言うと、「中庭とともに暮らす」ということです。

要は、都市部でありながら、自然を身近に感じながら生活していく訳なんですね。

 

コートハウスは好みが分かれる住宅ではありますが、季節の移り変わりを感じやすい住宅でもあります。

そんな環境が好きな方は、一度コートハウスを検討してみてもいいかもしれませんね。

では。

 

中庭についてはこちらも参考にしてください。

明るい家になる?知っておきたい家の形状。中庭編

家づくり、土地探しに必要な情報はこちらにまとめています。家づくりの参考にどうぞ。

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家を建てる前に必ず知っておきたい理想の家を建てる方法【絶対保存版】

建築士が教える今日の問題解決

コートハウスで注意することって何?

  • コートハウスは良くも悪くも中庭が中心の住宅。
  • 中庭を楽しめるのかどうかが、コートハウスをつくる時のポイント。

 

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O型建築士

地域の工務店で1,500万円〜5,000万円の物件を年間20棟ほど携わる建築士。 家の設計の他、 工務店に向けた設計セミナーを開催。 今までに訪れた工務店の数は200を超える。 趣味は工務店と温泉巡り。 一緒に素敵な家を建てていきましょう! プロフィール詳細はこちら

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