工事にお茶を持っていく

読者さんからの相談 よもやま話

家の工事中はお茶を持って工事現場へ行くと良い家になる理由って何?

「家の工事が始まったのですが、工事中の現場へはお茶や差し入れを持って行ったほうがいいのでしょうか?また、お茶を持っていくならいつ頃がいいとかあるのでしょうか?」

読者さんからこのような質問をもらいました。

確かに、お茶を工事現場に持って行った方がいいのかって迷ってしまいますよね。

特に家の工事は人生の中でそう何度もあるわけではないので、迷ってしまうのも頷けます。

 

このような工事現場へのお茶などの差し入れですが、実はこの差し入れというのは家の工事では結構重要なポイントだったりします。

私が建築士としてこれまで良い家を建てている方を振り返ってみると、お茶などの差し入れをされている方が多いからなんですね。

では、どうしてお茶などの差し入れが重要なんでしょうか?

今回は良い家を建てるために必要な工事現場の関係について見ていきたいと思います。

良い家を建てたいと思っている方はどうぞご覧下さい。

良い家を建てた人の特徴とは?

良い家を建てる

長く家づくりに携わっていると、良い家ができる人とそうでない人との違いが分かるようになってきます。

もちろん、良い家の定義とは何かという事もありますが、少なくとも満足いく家を建てた人にはある特徴があります。

 

それは、

「家の工事現場と良好な関係を築いていた」

ということです。

 

工事現場と良好な関係というのは、簡単に言えば自分の家をつくっている職人さんとの関係が良好だったり、仲が良かったりなど、適度な距離感で関係を築けているという意味合いになります。

 

では、どうして現場の職人さんと良い関係を築けていると良い家が建ちやすいのでしょうか?

もしあなたが大工さんや職人さんの立場だったと考えると、その理由が見えてきます。

 

例えばあなたが大工さんだとして、仲が良い人や良好な関係を築いている人の家を建てる場合はどんな風に家を建てるでしょうか。

やっぱり、その人に喜んでもらえるような家をプライドをかけて建てますよね。

人は誰かの役に立ちたいと考える生き物ですが、それが仲の良い人だったら尚更です。

 

もちろん、実際の工事現場の大工さんや職人さんとはそれまで知り合いと言う訳ではなく、家づくりを通して初めて会うのがほとんどなので工事をしながら関係を築いていくことになりますが、家の工事は数ヶ月かかるものなので良い関係を築くには十分な時間があります。

では、現場とはどのようにすれば良好な関係を築けるのでしょうか?

具体的な方法について見ていきたいと思います。

現場と良好な関係の築き方

家の工事現場

実は、現場と良い関係を築くのは、そんなに難しい事ではないんです。

現場と良い関係を築くには、あなたが工事現場にちょくちょく顔を出す。

これだけで良好な関係を築く事ができます。

そしてその時、仕事のねぎらいの言葉をかけるのと一緒に、何本かのお茶などを持って行くのが仲良くなるコツです。

 

めちゃくちゃ簡単ですね。

「そんなの普通にするよ」という方も大勢いると思います。でも、これが本当に大事なんです。

 

もちろん、職人さんにしてもお施主さんにお茶を持ってきて欲しいと思ってる訳ではありませんし、そのような教育をしている住宅会社や工務店もまずありません。

 

でも、自分が職人のプライドを掛けて仕事をしている中で、お施主さんがお茶を持ってきてくれたり、ねぎらいの言葉を掛けてもらう事を嫌だと思う人はいませんよね。

このような小さな気遣いだけでも、現場との関係はとても良くなります。

工事現場というのは、実はこのような気遣いを大切にする世界なんですね。

 

どうしてか?

それは、工事現場を見れば分かります。

 

工事現場では、1つの現場に何人もの職人が自分の仕事を請け負っています。

では、そんな工事現場で自分勝手に仕事をしていてはどうなるでしょうか?

周りに迷惑がかって悪い噂が立ち、仕事がどんどん減っていってしまいます。

無骨に見える職人の世界ですが、お互いの仕事への尊重と気配りの上に成り立っているんですね。

(ちなみに、この工事現場で不具合なく同時に複数の仕事が行われるというのは、日本の工事現場のとても優れている特徴の1つです)

 

私もよく工事現場に進捗の確認や打合せに行きますが、職人さんから夏は冷たいお茶を、冬は暖かいコーヒーをもらう事がよくあります。

反対に、私もよほどの急ぎの用件で無い限りは現場近くの自販機やコンビニなどでお茶やコーヒーを仕入れて持って行きます。

やっぱり、差し入れがあるとお互い気持ちが良いですよね。

 

そしてちょっとお茶を飲みながら雑談したり「ここをこうした方がもっと奇麗に見えるんじゃないか」といった意見をお互い気兼ねなく話し合ったりするなど、差し入れがあることで家をさらに良くするちょっとしたきっかけになってくれます。

お茶数本といっても数百円程度。コストパフォーマンスを考えると半端なく良いですね。

 

もちろん、現場に差し入れをするのは強制でも何でもありませんし、中には「オレは客だ。何でそんな手間な事をせなあかんねん」という考えの人もいると思います。

ただ、これまで何百棟という家づくりを見てきた中で、現場との関係を大切にしてきた人の方が家ができて満足していたというのは紛れも無い事実です。

人間関係でもちょっとした気遣いがあると円滑に行く事が多いですが、ちょっとした気遣いというのは家づくりでもとても重要なんですね。

 

もしあなたが良い家を建てたいと思うのであれば、現場の人がどうすれば気持ちよく仕事をしてくれるかどうかを意識してみることが、よりクオリティの高い家にするための近道となってくれるんですね。

まとめ

今回は家の工事現場にお茶などの差し入れをした方が良いのかどうかについて見てきました。

今回の内容は、ウチの会社のお施主さんにだけお伝えしていましたが、もっと気持ちよく家づくりができる人が増えればと思って記事にしました。

ウチの会社のお施主さんは、皆さん忙しい時間の合間を縫って現場に足を運んでくれて、現場と良い関係を築いて満足いく家を建てられる方が多いです。(ウチの会社は「オレは客だ」というのを全面的に出す方はお断りしているので、良いお施主さんが多い傾向もあります)

 

皆さんも日々忙しいとは思いますが、せっかくの家づくり。

コロナ禍で頻繁に訪れるのは難しいかもしれませんが、たまにはぜひ現場に足を運んで良い関係を築き、満足いく家づくりをしてくださいね。

では。

 

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満足いく家を建てた人の特徴って何?

  • 現場と良好な関係を築いていた。
  • 現場に行った時に、ねぎらいの言葉と簡単な差し入れがあると仲良くなりやすい。
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O型建築士

地域の工務店で1,500万円〜5,000万円の物件を年間20棟ほど携わる建築士。 家の設計の他、 工務店に向けた設計セミナーを開催。 今までに訪れた工務店の数は200を超える。 趣味は工務店と温泉巡り。 一緒に素敵な家を建てていきましょう! プロフィール詳細はこちら

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